卵鞘(らんしょう)
先日、近所の公園の草むらの中にカマキリの
卵があるのを見つけました。
枯れたススキの茎に産みつけられた卵は大人
のヒザくらいの高さの位置。言い伝えによる
とカマキリの卵が高い位置に産みつけられて
いる冬は、大雪と聞いていたのでこの冬はそ
れほど雪は積もらないのかな?とちょっと安
心していました。
カマキリの卵のことは、専門用語では卵鞘(
らんしょう)というそうです。とても軽い空
気を含んだ発泡スチロールのような素材で出
来ていて、保温効果があるとのことです。こ
の中に100~300個の卵が入っています。調べ
たところでは、この写真の卵はオオカマキリ
の卵のようです。そんなにたくさんのカマキ
リが出てきたら大変!と思ったのですが、そ
の中で成虫になれるのは2、3匹だけ。ほと
んどは、途中で他の虫や鳥に食べられてしま
うのです。またカマキリ自身、生きたエサし
か食べない習性のため冬は卵の形で越冬する
しか生き残る道はないのです。
卵鞘を見つけた次の日、今年初めてのまとま
った積雪がありました。積もった雪は、まだ
ヒザよりも低い高さでしたが、カマキリの卵
の位置と積雪の量には関係性がないと知った
のはその次の日のことでした。