ヤブラン(実)
冬の鈍い光の中で漆黒のヤブランの実が、光
っています。
ヤブランは庭園などに植えられているのをし
ばしば見かけますが、雑木林の草むらにも自
然に生えている植物です。
夏の終わりから薄紫色の花を咲かせ、その後
なる実は最初、翡翠のような緑色ですが冬に
なると真っ黒に変わります。黒い実は、直径
5㎜前後で冬の終わりまで数を減らしながら
残っています。黒ウルシを塗ったように見え
る黒い実は光沢があるため写真を撮ろうとす
ると自分が薄っすらと写りこんでしまうほど
です。数珠やネックレスにしたらきれいだろ
うなぁといつも思います。
されています。ドラッグストアの棚に並んで
いた麦門冬湯という咳止めの薬がヤブランの
根を原料にしていると知ったのはつい最近の
ことです。
日陰でも良く育ち、寒さにも強いヤブランは
最近は洋風の庭園にも盛んに利用されていま
す。園芸店ではリリオぺやサマームスカリな
どという新しい名前で呼ばれていたりしてビ
ックリさせられるのです。