ヒマラヤユキノシタ(花)
例年なら3月、早くても2月中旬以降に花が
咲くヒマラヤユキノシタがもう咲いているの
を見つけました。
家から5分位離れた民家の庭と道路の境目に
ある株であまり日当たりも良くない場所なの
に不思議なことです。
我が家にもヒマラヤユキノシタは庭にありま
すが、まだ今年の花は咲いていません。それ
こそ雪の下になってじっと寒さに耐えていま
す。北海道でも露地で栽培出来るほど寒さに
は、強いそうですから案外ヒマラヤユキノシ
タ自体は寒いと思っていないのかもしれませ
んが。
花は、咲き始めは大きな葉の付け根に開くの
で葉をかき分けないと見えません。いくらヒ
マラヤ原産の植物でも毎日雪がチラついてい
るこの辺りでもう咲いてしまっては凍ってし
まわないのでしょうか。
ヒマラヤユキノシタにとって辛いのは、むし
ろ高温多湿と直射日光です。ジメジメとした
日本の蒸し暑い夏は、本来最も苦手とする植
物なのです。
大きな葉の奥でひっそりと咲いている透き通
るようなピンク色の花は、冬の澄んだエネル
ギーを放出して一足早い春の気配を告げてい
るように見えました。