ヤマフジ(実)
この地方で最も快適な季節に見事な花房で山
を彩っていたヤマフジは、今の時期大きなサ
ヤをぶら下げて風に揺れています。
ることを証明しており、大きいものは20㎝近
くあります。
ヤマフジのサヤは、早春、新芽が出る少し前
に弾けて中から種を飛ばします。冬の間雑木
林の至る所にぶら下がっていたサヤは、乾き
きっているため時には物凄い音と勢いで種を
飛ばします。庭に植えた場合はケガをしたり
窓ガラスが割れたりすることもあると聞きま
す。
早春の雑木林の地面を見ると丸くて扁平なヤ
マフジの種がたくさん落ちているのを見つけ
ることが出来ます。種を飛ばした後、サヤは
2本のねじれた棒のようになってツルの先に
しばらく残っていますが、その後地面に落ち
ます。その頃には色も灰褐色になってボロボ
ロです。
真冬の北風にユラユラと揺れているヤマフジ
のサヤを見ながら、早くあの美しい花房で彩
られる景色を見たいものだ、と春に恋焦がれ
ているのです。