ため池3
車道は除雪車も来て次々と車も通るのですぐ
雪は消えますが、逆に歩道はほとんど人が歩
かないため雪がなかなか消えません。中途半
端に溶けては凍るを繰り返しているため余計
歩き難くなっています。このところ少し気温
が上がって、やっと歩ける道になったのでた
め池を見に行ってみました。
周囲の雪はほとんど消えても池は、ほぼ全面
結氷しています。今年は雪の量は昨年より少
ない気がしますが、気温が低いので氷は厚く
張っているのかもしれません。所々のぞいた
青空から射す太陽の光も弱々しく氷を溶かす
力はないようです。生き物の気配も全く感じ
られません。
ため池の隣には小さな田んぼがあり、池のほ
とりには神様を祀った石碑があります。石碑
は、池の辺りが昔は生活に欠かせない辻だっ
た証拠です。
初夏から盛夏にかけてこの池からはウシガエ
ルの野太い声が聞こえてきます。人の気配を
感じるとしばらく鳴き止むのですが、こちら
がじっとしているとまた鳴き始めます。凍り
ついた池の深い泥の中で冬眠しているはずで
す。
目には入らなくても命は、脈々と氷の下で息
づいているのです。