オオハンゴンソウ(実)
夏から秋にかけて鮮やかな黄色い花を咲かせ
いたオオハンゴンソウは、今たくさんの種を
つけたまま立ち枯れています。
オオハンゴンソウは、一株から1600粒もの種
を生産するそうです。また、種だけでなく地
下茎からも増殖が可能なため撲滅するために
は根から掘り上げて処分しなければなりませ
ん。
公的機関では、元々日本にある在来の植物を
保護するため外国から持ち込まれ、野生化し
てしまった種を排除しようと躍起となってい
ます。同じように花を咲かせ、同じ地上で生
きている命に変わりないのにこのように区別
するのは何だか変だなぁと思うのですが…
そもそもオオハンゴンソウは、鑑賞用として
日本に持ち込まれました。それがいつの間に
か自然界に逸出して野生化した結果が現在の
状態です。最初は誰かがポイっと野原に捨て
たのが始まりかもしれません。
花に限らず何事も最初は、些細なことがトラ
ブルの原因です。自分が何かをする時、ちょ
っとだけ将来へ想いを馳せたら防げることっ
て案外多いのかもしれません。