ガマ(綿毛)
秋にちくわのような穂を立てていたガマは、
今、凍りついた水面に綿毛をつけて点々と立
っています。あのちくわのような穂は自然に
弾けて綿毛を露出しています。
立っている足元の水は氷に変わっており、周
囲も枯草ばかりが茂って寒々としていますが
穂の綿毛だけはフワフワしていて温かそうで
す。
近づいて触ってみたい誘惑にかられますが、
岸に近い場所に穂は見つからず、かと言って
氷は私の体重に耐えられそうもないので木の
枝を探してつついてみると振動でハラハラと
綿毛が飛び散ります。盛り上がった穂をツン
ツンしているとなぜか愉快な気分になってき
てニヤニヤしてしまいます。
ガマの穂には30万個以上の種がついているそ
うです。恐ろしいほどたくさんの数です。そ
の割には毎年増えているようには見えないの
は、やはり環境が悪化しているせいなのかも
しれません。
ガマやヨシなどの水辺に育つ植物は、水質を
改善する働きもあるそうなのでもっと増やし
て子供たちにガマの穂の爆発を楽しんでもら
えたら皆きっと笑顔になれるのになぁと思う
のですが、今の子たちはそんなことで喜ばな
いかなぁ~。