モウソウチク
冬の枯れ果てた風景の中で青々として目立っ
ているのは、モウソウチクの竹林です。
針葉樹の林は深い緑色で静かにどっしりと佇
んでいますが、竹林は明るい緑色で少しの風
でもしなるためユラユラと前後左右に揺れて
活動的です。
モウソウチクは、こんなに背が高いけれどイ
ネ科の植物で木ではありません。そのため、
ある一定の太さにまで成長すると年輪のよう
に幹が太くなることはなく、代わりに先端の
枝が年々伸びて節が増え、その節を数えるこ
とで年齢を推定することが出来るとのこと。
今さらながらへー!そうだったんだと感心し
ています。
晴れた日に、青空をバックにしたモウソウチ
クを眺めると明るい気持ちになります。グレ
ーとベージュに覆われた毎日にウンザリして
いる身には、たまに目にするビタミンカラー
はスカッとする清涼剤のようです。
まだまだウグイスの鳴き声は無理ですが、ど
こからともなく聞こえてくる小鳥の囀りは耳
に心地良く、縮こまっていた心をアイロンが
かかったように平らにしてくれる効果もあり
ます。
かぐや姫があっという間に成長したように竹
には他と違った神秘的な生態があり、私の心
を引きつけてやみません。