キノコ24
春は、後戻りしてしまったようでまた気温が
上がらなくなりました。
雑木林の中はずーっと地味な色のままです。
立ち枯れてキノコの住処となっていた幹があ
る日、途中からぽっきり折れてしまっていま
した。強い風が吹いた時、耐えきれずに倒れ
てしまったのでしょう。
キノコが取りつく時には木の命は既に絶えて
いたはずですから冬の間にカラカラに乾燥し
た幹は、折れるのは簡単です。特に春先に吹
く風は台風並みに暴力的ですから。
確か、以前見た時はなくなってしまった上の
部分にもキノコはついていたはずですが、谷
間の方へ落ちていってしまったようで見当た
りません。
天気予報を見ていると西日本の方は、ずいぶ
んと暖かくなってきているようで羨ましい限
りです。連日、雪山を駆け下りて来る風を身
を低くして凌ぐしかない私の地域は、最高気
温が10度を越えることすらなかなか大変なこ
と。それでも2度前後だった真冬に比べれば
だいぶ気温は上がっているのですが、人間と
は強欲なものでもっともっと暖かくなること
を望んでいます。
遅かれ早かれいつかは春が来るのだとわかっ
ていても1日でも早く暖かくなることを私は
願ってしまうのです。