シロヤマブキ(花)
シロヤマブキの真っ白な花は、少し薄暗い場
所でもハッとするほど目を引きます。
普通のヤマブキの花が濃い黄色なのに対して
シロヤマブキは雄しべの花粉まで限りなく白
に近づこうとしているかのように見えます。
シロヤマブキは、つい1ヶ月前まで枯れ木の
ような白っぽい樹皮でした。ところが、一雨
ごとに芽吹き全体が緑に覆われた頃、次々と
白い花を開き始めたのです。
日当たりの良過ぎる場所を嫌うシロヤマブキ
は、他の樹木の下などに植えられています。
適度に日が遮られた場所で白い清楚な花をつ
けて咲く様子は、海外でも人気がありアメリ
カなどでも盛んに公園や個人の庭にも植えら
れました。ところが、1輪の花にほぼ確実に
4個の種をつけるため、その種が勝手に別の
場所で繁殖し始めると元々ある植物を駆逐し
てしまうと問題になり始めました。
人間とは自分勝手なものです。花が美しいと
植えたのに殖えてもらっては困るというのは
命あるものに対して無責任過ぎる行いです。
シロヤマブキの英名は、Black jetbead 黒い漆
黒のビーズ玉。この黒い玉1つ1つが命の源
であることは、十分わかっていたはずなので
す。