アマドコロ(花)
初秋にママコノシリヌグイの花が咲く藪に行
くとアマドコロの花が、朝露に濡れながら咲
いていました。
それほど広い範囲ではなく、3m四方くらい
の斜面にこの弓なりの茎が5本くらい確認出
来ました。昨年も1本見かけたのですが、少
し時間をおいて再訪したら見失ってしまって
終わったのでまた会えて良かったです。今年
は、季節が少し遅れているのでそのお蔭で会
えたのかもしれません。
アマドコロは、ナルコユリという植物と大変
良く似ています。両者ともキジカクシ科アマ
ドコロ属の白い釣鐘型の植物で、瓜二つのた
めなかなか判別が難しい植物です。一応茎を
触ると脈があってデコボコしているのがアマ
ドコロ、滑らかな円柱状の茎がナルコユリと
いわれているので触ってみたらデコボコして
いたのでこれはアマドコロだと思います。
ついこの前までこの斜面は、オオイヌノフグ
リやヒメオドリコソウなどの草丈の低い植物
に覆われていました。ところが、今はシダや
ヒメジオンなどの草丈の高い植物にとって代
られ地面も見えなくなっています。
早朝は、手がかじかむほど寒い中でも植物た
ちの世代交代は着実に進んでいるのです。