キリ(花)
今年はなかなか気温が安定しない日々が続い
ています。それでもキリの花は、ほぼ例年通
りの時期に咲き始めました。
朝日に映えるキリの花は、少しオレンジ色掛
かっています。ようやく広がり始めた葉はま
だ小さく、家紋で見られるような花と葉の理
想的な形にはなっていません。以前、南の地
方で見た時は花と葉が同時に出揃っていたの
で寒い地方では葉の出るのが遅いのかもしれ
ません。
花が咲いているキリの木は大抵大木です。キ
リの木は成長が早いことで有名ですが、それ
でも15~20年くらいは経っていると思われる
木です。円錐形にかたまって咲く花1つ1つ
は大きく、7㎝前後はあるでしょうか。
花が終わると受粉出来た部分には、実がつき
ます。花が大きいので果実も大きく、ちょっ
とクルミの実がなっている形に似ています。
最初は青い果実も秋になり冬を迎える頃には
茶色くなり、乾燥すると自然に割れて中から
たくさんの翼をつけた種が出てきます。こん
なに大きな木になるのに、こんなに小さい種
から始まるのか!と驚くほど小さな種です。
どんな命も最初は驚くほど小さいんだな~と
立派な花を見ながら思い返しています。