キカラスウリ(花)
カラスウリの仲間は夜、開花します。
そのため、日中散歩に出かけても萎れた花し
か見ることが出来ません。レース編み細工の
ような花は、花というより工芸品のような姿
をしています。
カラスウリ達が夜、花を咲かすのは蛾の仲間
に受粉を手伝ってもらうためです。この辺り
に見られます。雌雄異株のカラスウリ達にと
って離れた株同士を取り持ってくれる昆虫は
大事な存在です。
真夏の早朝散歩ではキカラスウリの花が、咲
き残っているのにしばしば遭遇します。まだ
周囲が薄暗い頃、毎年花を咲かせている農家
の生け垣を訪ねると高く伸びたツルの先にた
くさんの花がついています。でもほとんどの
花は雄花のため実がなるのはほんの僅か。秋
になって実がなっていたら種を採ってまた庭
で花を咲かせたい、と思っているのですが、
ここに来てからまだ実がなっているのを見た
ことはありません。これも何度も来る草刈り
の犠牲になっているのかな~。
ネットショッピングで何でも手に入る時代に
なり、カラスウリの種もそういう手段を使え
ばすぐ手元に届くと思います。でも、それで
は何か違う気がして毎年注文せずに時は、過
ぎて行くのです。