キノコ26
今年はもうタマゴタケには出会えないと思っ
ていました。
8月に入ってもにわか雨が多いため一番近い
雑木林を散策していると、朱色のキノコが林
から少しはみ出して生えているのを見つけま
した。もしや、と思って急いで近づくとやは
りタマゴタケでした。ほとんどあきらめてい
たので見つけた時は、とてもうれしかったで
す。
タマゴタケは鮮やかな朱色をしているため毒
キノコと思われがちですが、実は食べられる
キノコだそうです。でも、私は食べようとは
思っていません。毎年この雑木林の中のどこ
かにタマゴタケの胞子が、生き続けていると
いうことが分かればそれで十分なのです。見
つけたら写真を撮って満足しています。
今回の個体は、傘の表面に縦縞模様のヒダの
ようなものが見られたのでちょっとドキドキ
しながら触ってみました。思ったよりしっと
りした感触で凹凸は感じられませんでした。
毎日のように雨が降り、人間には耐え難い湿
度と高温が続くとタマゴタケが現れます。私
はまだ見たことがありませんが、出始めは本
当に地面に卵そのものがあるような状態だそ
うです。
来年は、どんな姿に出会えるかなぁ~。