ウド(花)
今年はウドの花が早くから咲いていました。
パッと見たところヤツデの花に似ていますが
ウドは葉の形が全く違うためすぐに見分けが
つきます。
また同じウドとつく、シシウドと同じ仲間と
思われがちですが、ウドはウコギ科、シシウ
ドはセリ科と実は違う種族の植物です。その
せいか花の形も異なります。
夏のウドは、独活(ウド)の大木という言葉通
りかなり大きな姿になります。ただ、樹木で
はないのでどんなに大きくなっても2m前後
が限界です。冬の寒さの訪れと共に地上部は
枯れてします。
ウドの花が終わると実がなり種を作ります。
地下の根は翌春また芽を出しますが、種もど
こかへ運ばれて新天地で芽を出します。
春先、芽を出したものは山菜として珍重され
ますが、夏に大きくなったウドは邪魔者とし
て大半は短く切られてしまいます。よく見れ
ば田んぼの側などに点々とウドは生えている
のですが、花が咲くことを許されているのは
人家の側に生えている株ばかりです。
大きく育った独活(ウド)の大木も、今では目
にすることは珍しい存在になっています。