カクトラノオ(花)
朝日に当たったカクトラノオの花は、いつも
と違った色に見えます。
いつもは青みがかったピンク色でクールな印
象の花ですが、太陽の光のお蔭で少しオレン
ジ色が混ざったような温かみのある花に変わ
っていました。
カクトラノオは、シソ科の植物で茎が円柱で
はなく四角ばっているためこのような名前に
なったそうです。最近はカタカナのフィソス
テギアという名前で売られていることも多い
ですが、私はいつまで経ってもこの舌を噛み
そうな名前が頭に染みこみません。一度記憶
したものを書き換えるのはどんなことでも大
変ですね。
シソ科共通の性質でカクトラノオの花は、真
っ直ぐに伸びた茎の頂点に花穂をつけ、下の
蕾から順番に花が開きます。寒さにも暑さに
も強く少し湿り気のある土壌と日当たりさえ
あれば地下茎でドンドン殖えます。そのため
油断すると庭中がこの花で占領されてしまう
おそれもあります。
花色はピンクの他に白もあり、白花の方が一
足早く花を咲かせますが一般的にはピンク色
が多く普及しているようです。
秋の気配が濃くなった風景にこの花を添える
と、もう少しだけ夏が留まってくれているよ
うな気がします。