カラハナソウ(実)
先日カラハナソウの雄花が咲いているのを見
たのでそろそろ果穂も大きなったのではない
か、と思って毎年見かける場所へ行ってみま
した。
雌花は花の頃は小さくあまり目立ったないの
ですが、受粉すると段々と大きく目立つよう
になり果穂という種を宿した実になります。
この果穂はよく見ると刈られた跡があり、夏
の盛りに見た時よりもだいぶボリュームが減
っていました。
カラハナソウは、私の経験では割と小さな水
辺の近くに生えていることの多い植物です。
この場所も元は田んぼでしたが、ここ数年イ
ネを植えるのをやめてしまい年々木々が生え
て雑木林に戻りつつあります。
私にとっては植物の変移が見られ、興味深い
場所ですが、夏は藪になって足を踏み入れる
ことが困難になってしまうほど草が茂るので
少し離れた場所から眺めるだけになっていま
す。
秋が来ると、この藪のような場所に毎年草刈
りされた1本道が作られます。すっかり隠れ
ていた金毘羅様の石碑も現れます。そうなる
と、私はカラハナソウの果穂を間近で見るこ
とが出来るようになるのです。
半年間だけ、自由に向こう側へ簡単に渡るこ
とを許される季節の到来です。