サワヒヨドリ(花)
小さな用水路のように見える沢にもちゃんと
名前があることに気付いたのは、昨年のこと
でした。小さな橋のたもとに○○川と書かれ
ています。
小さな橋は渡ることを許されておらず、手前
にガッチリと柵が作られているのでいつも柵
の前で向こう岸へ行ってみたいなと小さくた
め息をついています。
柵越しに向こう岸を眺めると年によってイネ
やソバが植えられているので他人に入って欲
しくないと思っているのだろうなぁ、と推測
しています。
今回も相変わらず渡れない沢沿いを上流に向
かって歩いていると沢の土手にヒヨドリバナ
が咲いているのが見えてきました。近づいて
よく見るとここに生えている花はみんなピン
ク色です。ヒヨドリバナは普通白い花がほと
んどでたまに赤味掛かったものもありますが
ここの花は茎も赤いのです。まさかこんな所
にフジバカマはないだろうし…
うららかな秋の午後に出会った花は、帰宅し
て調べるとどうやらサワヒヨドリというキク
科ヒヨドリバナ属の植物のようでした。
ヒヨドリバナよりやや乾燥した日当たりの良
い場所に育つという説明は、正にドンピシャ
で頭の中のモヤモヤが一気に晴れた午後でし
た。