オオオナモミ(実)
稲刈りの済んだ広々とした田んぼの横を歩い
ていると道端にたくさんのオオオナモミが茂
っているのに気がつきました。
しばらくの間オオオナモミの株ばかりが続く
ので、こんなに殖えてしまって大丈夫なのだ
ろうか?と思うほどです。
オナモミの仲間は世界中に分布していますが
特徴的な形をした実が有名です。子供の頃は
この実をドロボウと呼んでわざと友達にくっ
つけて遊んだものです。
比べると大型です。草丈が高くなる分、実が
つく量も多く一度侵入された地域ではたちま
ち殖えてしまうため、侵略的外来種ワースト
100に指定されています。
オナモミのこのトゲだらけの実の中には2個
の種が入っています。そしてなんと!この2
個は性質が異なる種だそうです。1個はせっ
かちな種、もう1個はのんびり屋の種だそう
です。せっかちな種から発芽した苗たちが何
らかの事情でダメになった時、のんびり屋の
種から発芽した苗たちが生き残るリスク分散
機能を備えているらしいのです。
昨年はあまり見かけなかったオオオナモミを
今年たくさん見るようになったのは、のんび
り屋の種が今年になってたくさん発芽した結
果なのかもしれません。