カキ(実)
今年も庭のカキの実の食べ頃が近づいてきま
した。
昨年より実の数は少しだけ多いようですが、
もう高い所は鳥につつかれています。
花の咲いていた頃、美しい若葉色をしていた
葉もまだ緑色の部分もありますが、このとこ
ろ朝の気温が急速に下がっているため思い思
いに色付いています。
売り物のカキの実は、果樹農家の方が肥料を
与えたり剪定したりして手をかけて育ててい
るため甘くて美味しく出来上がっています。
それに比べて我が家のカキの木は、ほとんど
肥料も与えられず放置されているに等しいの
でお世辞にも美味しいとは言えない味です。
それなのに父は1つでも多く収穫したいと思
っているようで、はたから見たら可笑しな仕
掛けを木に括り付けて生き物たちから守ろう
としています。私は食べたい生き物がいるな
らそのままにして私達は買ったカキの実を食
べればいいじゃない、と思うのですが自分が
遠くから運んできて植えたのだから何として
も死守するのだ!と言って譲りません。
一度自分の所有物となったものに対して人一
倍執着するこの性格は、時には自分自身を苦
しめていることに当人はほとんど気付いてい
ないのです。