マムシグサ(実)
春にマムシグサの花を見た場所へ行ってみる
とススキやクズが物凄い勢いで茂っており林
の中へは入れませんでした。
ヤレヤレこれでは中に入れないなぁと思って
周囲を見回すと林の左手の草むらに赤い実を
つけたマムシグサが2株鎮座していました。
まるで中に入れないからお迎えに出ましたよ
と言ってくれているようで嬉しくなり写真を
何枚も撮ってしまいました。
マムシグサは春は緑色の花でしたが、今は真
っ赤な実をトウモロコシのようにつけていま
す。花の形からこの実を想像するのは難しい
のですが、筒状の花(正しくは苞)の中に未
熟な実の元(雌花)が隠されています。秋に
なる頃には筒状の花は、枯れてなくなって実
が露出するのです。
マムシグサは、雌雄異株の植物なので実が生
るのは雌花をさかせる雌株だけです。でもこ
の実はシュウ酸カルシウムを大量に含むので
絶対に食べてはいけません。また根元にはコ
ンニャクと同じように根茎を作っていますが
それも食べてはいけません。
真っ赤に熟した実はなんとなく甘い実のよう
に見えるかもしれませんが、何時間も続く痛
みでひどい目に遭いますのでくれぐれもご注
意ください。