ノイバラ(実)
昨年は11月下旬でも葉がたくさん残っていた
ノイバラが今年はもう実だけになってしまい
ました。同じ木でも毎年状況が異なるのはそ
れだけ気候変動も激しいからでしょう。
この木は住宅街の一角に1本だけ街路樹のよ
うに植わっているのですが、毎年花も実もた
くさんつきます。日当たり良いこと以外特に
変わったところは見られませんが、もしかし
たら向かいの家でお世話しているのかな?
ノイバラの実は偽果といって本当の実と種は
この中に入れ子状態で存在します。分かりづ
らい方はリンゴの実を想像してみると良いか
もしれません。私達が食べているリンゴの実
の部分も偽果です。種は中心部の痩果という
部分です。実の大小はありますが、リンゴも
バラ科の植物であることがこの構造からもわ
かります。
今はバラといえば花びらが多く、花型も大き
い園芸品種を想像する人が多いですが、これ
らの元となった原種のバラはわずか8~11種
類だといわれています。ノイバラもその原種
の1つです。
原種は、園芸品種が失ってしまった耐病性や
耐寒性を持っています。ノイバラの逞しさこ
そ、今の時代に必要とされているものなのか
もしれません。