ヘクソカズラ(実)
秋晴れの空の下、ヘクソカズラも実りの季節
を迎えています。
真夏の炎天下にも負けず、次々と可愛い花を
咲かせていたツルには今、金茶色の実がたく
さんついています。
名前の通りヘクソカズラは、青く熟していな
い実はかなりの異臭を放ちます。ところが、
熟してカサカサに乾くと不思議とこの臭いは
消えてしまいます。最近はこの実を使ってク
リスマスリースを作ったりもするようですが
昔はしもやけやあかぎれなどの薬として利用
していたそうです。日本中至る所で見かける
この実はこれからの季節さぞ重宝がられたこ
とでしょう。
金茶色の実は、周囲の木々の葉が落ちてしま
ってもかなり遅くまで残っています。今は薬
用に採る人もほとんどなく、冬の日差しを浴
びて光っているだけです。
日に日に日照時間が短くなっている現在、昼
間の暖かな時間は本格的な寒さが来る前に冬
ごもりに備える貴重な時間です。のんきに散
歩をするよりも1つでも仕事を片付ける方が
良いことはわかっているのですが、ついつい
足は野山に向かってしまうのです。