ビワ(花)
夏にたくさんの実をつけていたビワの木を再
び訪ねてみました。
まだ青い蕾だろうと思っていたところにはす
でに開き始めた花も見られ、日当たりの良い
田んぼの真ん中で晩秋の日差しを浴びていま
す。かなり立派な木でオレンジ色の実がたわ
わに実っていたのですが、今はたくさんの蕾
と花がついた姿に変わっています。
あのたくさんの実はどうしたのだろう?この
木は隣の農家の持ち物なんだろうか?などと
とりとめのないことを考えながら花を眺めて
いました。
ビワの木の後ろにはイチジクの木が4、5本
並んでおり、農家の庭先にはもみ殻が山にな
って摘まれているのが見えました。その後ろ
の納屋のような建物の壁にはたくわんにする
らしき縄で結んだ大根が何本も干されていま
す。1年分の収穫を終えてその収穫物を余す
ことなく使って冬に備える営みが伺えるよう
な風景でした。
たくさんのビワがなる木も素敵だけど地に足
のついた農家の生活は、疫病が流行ろうがミ
サイルが飛んで来ようが右往左往する必要が
ない確固たるものを感じられ、頑丈な建物よ
り頼りになるような気がしました。