スズメウリ(実)
今年はスズメウリの実が豊作です。
雑木林の日当たりの良い場所には、白く半透
明になった実が鈴なりです。
スズメウリの実は小さくせいぜい人の親指の
爪の大きさくらいしかありませんが、中には
黒くて平らな種が6~7枚入っています。夏
の終わりは翡翠のような緑色だった実が熟す
と白っぽくなり、晩秋には中が透けて見える
ようになるのです。
雑木林の周囲の田んぼの収穫が終わり、夏の
間草に阻まれて通れなかった場所も歩けるよ
うになりました。滅多に人が歩かない土はフ
カフカで柔らかです。足のおもむくまま雑木
林の周囲を歩くとたくさんのスズメウリの実
が、午後の日差しを受けてピカピカと光って
いました。こんなにもたくさんのスズメウリ
の実を見たのは、初めてかもしれません。私
が知らないところでまだまだたくさんの植物
が生きていることを改めて実感しました。
スズメウリの実がついているツルは糸のよう
に細く、もう枯れているので今にも切れそう
です。そのうち地面に落ちてフカフカの土に
潜っていくことでしょう。
雪が降ったり冷たい風が吹きつける冬の間は
温かな土のベッドでひたすら眠り続け、春を
待つのです。