淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

宝物

金貨をちりばめたような。 ピカピカに光る花びら。 太陽に合わせて向きを変える。 ソーラーパワーを蓄える山里。

白梅(花)

厳しい冬を乗り越えて。 老いた二人を喜ばす。 無事に春を迎えられた。 寿ぐ印の白い花。

吉日

鋭い鳴き声。 眼前を切り裂くコバルトブルーの影。 生きる宝石と呼ばれる羽色。 幸運な日だったと思える昼下がり。

ロウバイ

淡い香りに誘われた先。 光を透過する蝋細工。 造り物のように見える美。 命が宿ることを語りかけている。

アオキ

ほの暗い森の中。 春を待つ青い実。 ゆっくりと時を紡ぐ。 いつしか艶々の赤い実。

小さな小さな花でした。 今にも踏みつけてしまいそうな。 小さな太陽なのでした。 小さな小さな春でした。

人工物

人間が作った物体をものともせず。 雲は次々と流れていく。 環境の変化をものともせず。 柔軟に対応していける勇気が欲しい。

ヒヤシンス

降るのは雪ばかりだった冬。 やっと雨が降った。 植物にとっては覚醒剤。 もういくつ寝ると会えるかなぁ。

道程

広い空のもと歩き続ける。 たまには道連れもいる。 でもいつかは一人。 人生とはそんなもの?

本性

初夏には紫色の花房。 森のあちこちにベールをかける。 今は大蛇のようにからみつく姿。 美人はやっぱりオソロシイ。

紫陽花

光は春でも風はまだ冬。 花芽は花とは別のムラサキ。 たくさんの花が包まれている。 慈愛という言葉が見える瞬間。

ゆずり葉

もうじき交代の季節。 枝先に若葉が出た後。 前年の葉が譲るように落葉。 縁起物もラクじゃない。

集中

小鳥たちはすでに春。 ペアは鳴き交わし木々を渡る。 余計な心配はしない。 目の前の時間に全力投球。

下品

田舎者! と罵る者あり。 どうみても向こうこそ田舎者。 真っ直ぐな視線でジッと睨み返す。

円卓

待ってましたよ! 今年も会えましたね。 一番乗りの春の使者。 耳をすませばミツバチの羽音。

映画

広大なスクリーンを流れる雲。 人生の泣き笑いを映し出す。 紡ぎ出される物語に自分を重ねる。 どんなに人類が進化しようとも。

真心

あぜ道の小高い丘。 北風もここだけは避けて通る。 虫の眼になって近づく。 空色の花の真ん中には真珠の光。

閑散

明るい雑木林。 ふかふかの落ち葉で足元を温め。 晴れた日には燦々と日を浴びる。 誰もいない、一人を楽しむ。

富士桜

待っている。 待ち望んでいる春の象徴。 私の国の花。 今春はいつ花開くだろう。

束の間

見上げれば木々の小枝。 クモの巣のように張り巡らされて。 大急ぎで日の光を集める。 山の天気は気まぐれ。

芽吹き

ある日、突然やって来る。 萌黄色の葉を開く。 おはようさん! 日差しが透けるミドリが眩しい。

老化

急に気圧が上下する。 老いた肉体は置いてけぼり。 山登りも下りが大変ときく。 人生もソロソロと下るのが丁度いい。

ロゼット

今ごろ紅葉? いいえ、日光浴です。 芽吹きが始まる前。 賢いものたちは我が世の春を謳歌中。

上昇

強風が雲を次々と押し流す。 春立つ日に風立ちぬ。 みるみる雲は形を変える。 うちなるものが目を覚ます。

キノコ4

年老いた木に宿る。 木はたくさんの命を支える。 たくさんの命も木が土に還るためにはたらく。 命はめぐる、環のように。

早春

溶けたり凍ったり。 日ごとに長くなるツララ。 長くなるほど不安定。 嵐が来るのを待っている。

子供は親の所有物ではない。 子供は一人の人間。 生れ落ちた時、すでに意志がある。 たとえ親でも踏みにじる権利はない。

福寿草(花)

春の花のトップランナー。 雪が溶けたすき間から顔を出す。 競争相手がいない林の中。 バラボラアンテナはフル稼働。