ピラカンサ(実)
秋に赤い実をつける木々はたくさんあります
が、晴天の下で見るピラカンサの実は特別輝
いているように見えます。
今年もこの辺りではあまり実のつきは良くな
いようですが、それでも赤い実をあちらこち
らで見かけます。
初夏、びっしりと白い花を咲かせるピラカン
サは、秋に赤い実の塊になります。その実を
ヒヨドリなどの中型の野鳥が冬にかけて代わ
る代わる食べに来ます。意地汚いヒヨドリの
中には、ピラカンサの側に居座ってピーピー
と鳴いてこれは自分の木だ!と宣言するもの
まで現れます。
ピラカンサの多くは庭木として個人の庭に植
えられているものが多いですが、たまに公園
の植え込みの中に小さな木を見つけることも
あります。こういう木は、多分鳥たちの落と
し物から芽をだした実生苗だと思われます。
公園のツツジなどに混じって健気に生きてい
る幼木は秋になるとちゃんと赤い実までつけ
ていて将来楽しみです。
日本に入って来たのは明治時代以降といわれ
ているピラカンサですが、今では野鳥にとっ
てだけでなく、秋から冬の間私たち人間の目
を楽しませてくれる貴重な彩りとなっていま
す。