淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マムシグサ(花)

5月の初めにエンレイソウの花が咲く場所 は、マムシグサの花の咲く場所でもありま す。 エンレイソウを見に来た時よりも林の中は 更に暗くなり足元の草丈も伸びています。 転ばないようにゆっくり奥に進んで行くと 他の草から一段と背の高い茶色の縞模様の …

フランスギク(花)

フランスギクは、今の時期この辺りの至る所 に群生している花です。 田んぼのあぜ道や雑木林の端など私が歩く所 には必ず咲いています。それもちょっとやそ っとの数ではなくまさに摘み放題といった感 じです。 江戸時代の終わり頃、ヨーロッパから入って き…

ニセアカシア(花)

フジの花が終わって入れ替わるようにニセア カシアの花が盛りとなりました。 遠くから眺めると両者は色違いの良く似た花 に見えますが、マメ科という点は同じでもフ ジはツル性、ニセアカシアは落葉高木です。 ニセアカシアは、本来はハリエンジュという 名…

マユミ(花)

ようやくまとまった雨が降りました。 このあたりでは、1年を通して雨音が聞こえ るほどの雨はめったに降りません。 久しぶりに屋根や窓に当たる雨音を聞くと、 どこか懐かしいようなホッとする気持ちにな りました。この雨で遅れていたバラの開花も 進むと…

トチ(花)

昨年不作だったトチは、今年は山のあちらこ ちらでたくさんの花をつけています。 なぜ、昨年は不作だったのかわかりませんが 今年はたくさんの花が見られて嬉しいです。 トチの葉は、一見するとホオの葉に大変良く 似ています。私も慣れるまではどっちがどっ…

ツクバネ(雄花)

お正月に羽子板遊びに使うツクバネにそっく りな実をつけるツクバネの木は、これからが 花の時期です。 ツクバネは、雌雄異株なため実をつけるのは 雌株だけです。いつも写真を撮っていた株は 春先に切られてしまったため、今年は少し離 れた場所にある木を…

ホオ(花)

ホオの花は高い場所に咲くことが多いため、 近づいて写真を撮ることが少ない花です。 ところが、今年は公民館の前の雑木林の木が たまたま低い位置に花を咲かせたためすぐ横 からシャッターを押すチャンスに恵まれまし た。 日本自生の樹木の中で最も大きな…

ミヤコワスレ(花)

今年もミヤコワスレの花を十分に堪能しまし た。 いつも庭にある地味なキク科の花ですが、こ の小さなキクの花の安定感が好みです。 直径2㎝足らずの小さな花ですが花としての 機能は十分備えていつつ、簡素という言葉が ピッタリな花は他にはなかなかない…

ヒメコウゾ(花)

段々と暗くなりつつある雑木林の林縁でユニ ークな形の花を咲かせているのは、ヒメコウ ゾの花です。 色は暗い赤紫色で顕微鏡で見るウィルスのよ うな形の方が雌花、丸い粒々が集まった球形 のものが雄花の蕾です。雄花は開くと中から 小さな白い花がいくつ…

キリ(花)

今年はなかなか気温が安定しない日々が続い ています。それでもキリの花は、ほぼ例年通 りの時期に咲き始めました。 朝日に映えるキリの花は、少しオレンジ色掛 かっています。ようやく広がり始めた葉はま だ小さく、家紋で見られるような花と葉の理 想的な…

ガマズミ(花)

雑木林の木々の葉もほぼ出揃って林の中は、 すっかり薄暗くなりました。 そんな雑木林のそこかしこで真っ白なミヤマ ガマズミの小花の塊が、目に留まります。 それほど大きくはならない落葉低木ですが、 緑陰の中で咲く集合花は大変目立ちます。 ところが、…

クレマチス(花)

朝から蒸し暑い雨上がり、白いクレマチスの 花が開き始めました。 ここに住み始めて驚いたことの1つに雨の量 の少なさがあります。だからといって毎日晴 天かといったらそうでもなく、時々は雨が降 りますがその量は地面をさっと濡らす程度の ことがほとん…

ヤマツツジ(花)

公園や庭園で最も多く目にする植物は、おそ らくツツジの仲間だと思われます。ほとんど は野生のツツジから品種改良された派手で大 きな花をつける皆さんお馴染みの花です。 一方、ヤマツツジは、日本の野生のツツジの 代表で北海道南部から九州の低山でよく…

水鏡

晴天の朝ほど日の出時の気温は、低くなりま す。 まして風もない田んぼは、鏡のような水面を 保って太陽が、山の向こうから昇って来るの を静かに待っています。 薄暗い中、散歩に出て行く私に母は怖くない のか?と尋ねます。その度に怖くない、と答 えます…

マツバウンラン(花)

日当たりの良い芝生や河川敷ではか細いマツ バウンランの群生が、紫色の霞のように煙む って見えます。松葉のように細い茎でか弱そ うに見えますが、実は大変繁殖力の強い植物 で花が咲いてから種をつけるまでがあっとい う間です。その上、栄養価の乏しい造…

ヤマフジ(花)

今年も雑木林の木々にヤマフジの薄紫色のベ ールが、掛かる季節となりました。この辺り で一番良い季節です。 ヤマフジのベールが掛かる場所は大抵、日当 たりの良い南か西の斜面です。少し開けた沢 沿いの場所では山の上から水面スレスレまで 花房が下がっ…

アマドコロ(花)

初秋にママコノシリヌグイの花が咲く藪に行 くとアマドコロの花が、朝露に濡れながら咲 いていました。 それほど広い範囲ではなく、3m四方くらい の斜面にこの弓なりの茎が5本くらい確認出 来ました。昨年も1本見かけたのですが、少 し時間をおいて再訪…

シロバナタンポポ(花)

早春の頃、探してもなかなか見つからなかっ たタンポポの花は、今は到る所で咲いていま す。 その多くは、帰化植物である西洋タンポポで すが、少し足を延ばした沢沿いの道を歩くと 私の住む地方でも日本タンポポをまだ見るこ とが出来ます。 先日、いつもの…

シロヤマブキ(花)

シロヤマブキの真っ白な花は、少し薄暗い場 所でもハッとするほど目を引きます。 普通のヤマブキの花が濃い黄色なのに対して シロヤマブキは雄しべの花粉まで限りなく白 に近づこうとしているかのように見えます。 シロヤマブキは、つい1ヶ月前まで枯れ木の…

ボタン(花)

久しぶりに車ではなくバスに乗って出掛ける 途中、住宅街のはずれの庭でボタンの花が満 開なのに気がつきました。 いつもはこの庭の手前で道を曲がってしまう のでここにボタンが植わっていることも気が ついておらず、ましてや花が咲いているころ 前を通る…

カリン(花)

今年は、近所のカリンの花がなかなか咲きま せんでした。 午後からしか直射日光が当たらない場所に植 わっているせいもあるのかもしれませんが、 他のカリンの木は、咲き出しても一向に花が 開きそうにないので心配していました。 カリンの花芽は、モクレン…

エンレイソウ(花)

早くしないと今年のエンレイソウの花が終わ ってしまうと思って、母と一緒にいつものス ギ林を訪ねました。 スギ林の中は適度に湿り気が保たれており、 晴天続きで乾き切っている外の世界とは別世 界のようにヒンヤリしています。 昨年と変わりはないかしら…

シャガ(花)

近所の家の前を通りかかるとシャガの花が咲 いていました。 シャガは、アヤメ科の植物でアヤメに良く似 た白地に紫色の模様の入った花をつけます。 大昔に中国から日本に帰化した植物と言われ ています。自然林で見られることはほとんど なく、シャガが生え…

ウワミズザクラ(花)

風が吹いても寒さを感じないほど気温が上が るようになりました。 歩いていると至る所でウワミズザクラの白い 花が、山肌を彩っています。 白い筒状の花は、ガラス瓶や水筒を洗うブラ シにそっくりで触るとフワフワしています。 何ともユニークな花だなぁと…

サンショウ(花)

日本料理などで木の芽と呼ばれるサンショウ は、この辺りでは今が花の時期です。 柔らかい若葉を次から次へと出した少し後に 小さな花の塊が現れ、黄色い線香花火のよう に開きます。 我が家のサンショウは、植えたものは1本も ありません。いつの間にか鳥…

ユウシュンラン(花)

昨年、ずっとギンランだと思っていた植物が ユウシュンランだとわかりました。 そんな貴重な植物が我が家の近所の雑木林に あるなんて思ってもいなかったのでびっくり でした。 ユウシュンランは、この辺りではだいたいゴ ールデンウイーク辺りから咲き始め…

ハンショウヅル(花)

今年のハンショウヅルは、少しだけ花が増え たようです。写真ような花の塊が4ヶ所ほど 確認出来ました。ツルは相変わらず1本だけ ですが、このツルに4、5輪ずつ花がついて います。 ハンショウヅルは、雑木林の林床に育つツル 性のキンポウゲ科の植物で…

フキノトウ(実)

春の訪れを一番最初に知らせてくれたフキノ トウは、もう綿毛をつけタネに姿を変えてい ます。 タンポポにそっくりですが一輪一輪が小さい 綿毛のブーケは、風が吹けば今にも旅立ちそ うな様子です。田んぼの畔にはそんなフキノ トウがたくさん。萌黄色だっ…

カラスノエンドウ(花)

一雨ごとに雑草と呼ばれる草たちが勢いを増 している今日この頃。カラスノエンドウもそ んな春を代表する植物のひとつです。 ついこの間まで枯草だらけだった日当たりの 良い場所は、ショッキングピンクとペリドッ トグリーンで覆われています。 カラスノエ…

キバナオドリコソウ(花)

雨が降ったらまた早春のような冷たい空気に 変わりました。 近所の公園へ行ってみると今年もキバナオド リコソウが開花していました。 キバナオドリコソウは、木漏れ日の下の少し 湿った落ち葉の上が好きなようですが、今年 は乾燥した日が続いていたせいか…