ツクバネ(雄花)
お正月に羽子板遊びに使うツクバネにそっく
りな実をつけるツクバネの木は、これからが
花の時期です。
ツクバネは、雌雄異株なため実をつけるのは
雌株だけです。いつも写真を撮っていた株は
春先に切られてしまったため、今年は少し離
れた場所にある木を見に行きました。
昨年の冬に目をつけておいた木は、実をつけ
ていない木もありました。そのため雄株では
ないか?と目星をつけていたのですが予想は
当たり、お蔭で、今年初めてツクバネの雄花
を写真に撮ることが出来ました。
ツクバネの雄花は、雌花に比べてだいぶ小さ
く1つの花が直径2~3㎜くらいです。その
小さな花が枝の先端の1ヶ所に6個くらいず
つかたまって咲いています。ヤナギのように
枝垂れた枝は風で揺れることによって花粉は
雌株の花に飛んで行きます。この場所は、雌
雄の株がすぐ隣り合うように生えているため
受粉率はかなり高く、晩秋に実が見られる確
率も高いです。
葉も花も緑色のため、よく見なければそれが
花だとは判別出来ないほどですが、ツクバネ
は風に仲人を頼んで上手に子孫を残している
ようです。