淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

カリン(花)

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このブログに度々登場しているカリンの木に花

が、ようやく咲きました。

枝の高いところの花の方が日当たりが良いせい

か、早く咲いていたのですが、写真を撮るには

遠過ぎたので下の方の花が咲くのを待っていま

した。

今年は、木全体に花数が多く、鮮やかなピンク

色の花が賑やかに枝を彩っています。

このところ適度な雨と晴天を繰り返しているお

蔭で周囲の風景も眩しいくらいの緑色になりま

した。長い長い冬からやっと解放されたという

気がしてホッとしています。これからが、この

地方の1年で一番良い季節です。

一方、庭に植えてある種から育てているカリン

の木は、今年も花が咲きませんでした。残念で

すが、まだ花が咲くほど成熟していないという

ことです。また来年に期待して夏の間、しっか

り育てようと思っています。

花が咲いても咲かなくても種から植物が育って

いくのを見るのはワクワクするものです。

昨年の実から取った種からはたくさんのカリン

の赤ちゃんが芽生えました。カリン増産計画は

私の中で密かに続行中です。 

 

↓<カリンの赤ちゃん>

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エンレイソウ(花)

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↓<花部分拡大>

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2日間たっぷり雨が降ったお蔭で山の緑が一気

に青々としてきました。

この調子では、雑木林の山野草もあっという間

に終わってしまうだろうと思うと気が気ではな

い毎日。そうはいっても、晴れの日が少ない当

地では、晴れたら他にやらなければならない事

が、目白押しで散歩に行ける時間は限られてお

り、毎年見逃してしまう花があります。

ようやく時間を見つけ、毎年ニリンソウが咲く

小さなスギ林へ行ってみました。お目当てのニ

リンソウのすぐ側に、大きな3枚の葉を広げた

エンレイソウが待っていてくれてビックリ!

昨年までは、この場所にエンレイソウはなかっ

たはずですが、毎日観察しているわけではない

ので以前からあって見に行くタイミングがずれ

ていただけかもしれません。とにかく嬉しいハ

プニングです。

エンレイソウは、スギ林のような少し暗い湿っ

ぽい場所を好み、大きな菱形の葉の中心に暗褐

色の渋い花をつけます。私は、だいぶ前に、こ

の辺を支配していたといわれる武将の墓所でた

くさんのエンレイソウが咲いているのを見たこ

とがあるのですが、そこもスギの木がたくさん

生えている場所でした。

今回確認できたのは、2株だけでしたので種が

運ばれて来てようやく花が咲いたのかもしれま

せんが、これから少しずつ増えてくれるといい

なぁ、と思って静かにスギ林を後にしました。

ゲッケイジュ(花)

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近所の庭にゲッケイジュの雌株があることに

気が付いたのは今年の春先のことでした。

ゲッケイジュは、雄株と雌株の木があり、花は

雌株にしかつきません。公園や庭木としてよく

見かける常緑樹ですが、日本では、たいては雄

株が植えられていることが多く花を見ることは

珍しいです。多分、雌株の方が苗木の値段も高

いのではないか、と思います。

私が、初めてゲッケイジュの花を見たのは友人

が家を建てて遊びに行った時でした。ひな壇状

の日当たりの良い住宅地の庭には様々な果樹が

処狭しと植えられていましたが、その中の1本

がゲッケイジュで丁度花が咲いていたのです。

ゲッケイジュの葉は、料理をする方ならご存じ

だと思いますが、ローリエベイリーフという

商品名で売られています。主に、煮込み料理な

どに入れ、独特の風味が食欲を増すといわれて

います。

我が家にも鉢植えの小さなゲッケイジュがあり

ます。公園の一枝を頂いて来て、挿し木にした

ら根付いたのですが、かれこれ7,8年経つ

のに花芽がつかないところをみると多分雄株な

のでしょう。

小さなポンポンのような花は、秋になると実が

なるそうなのでまた秋になって実がなっていた

らこのブログで報告出来たらいいなぁと思って

います。

ユウシュンラン(花)

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毎年ギンランだと思って見ていた花がどうやら

ユウシュンランという別の種類だということが

最近わかりました。

ギンランの幼いものと認識していたのですが、

全長10cm足らずの小さな個体は注意して見な

いとずぐ見失ってしまうのでなかなか判別が難

しいです。

ギンラン、キンラン、ユウシュンランなどは、

雑木林に生える野生のラン科の植物ですが、土

壌中の菌類と共生関係にあり、そこから栄養を

吸収しているので掘って持ち帰って庭に植えて

も根付くことはありません。それにもかかわら

ず、持ち帰りは後を絶たず、年々数を減らして

います。

春先、両親と散歩をしていると1台の車を何度

も目にしました。何の車だろう?と思っている

と少し先で止まり男性が降りてこちらへ歩いて

来ました。そして、この辺でカタクリの花が、

見られると聞いたのですが教えて欲しい、と尋

ねてきました。その頃、カタクリの花は、雑木

林のあちこちで咲いていましたので比較的多く

見られる場所を教えました。車中には女性の姿

もあったので夫婦で見に来たのでしょう。

その人たちがお礼を言って去った後、私達は散

歩を続け、別の場所で何度もカタクリの花に出

会いました。ただ歩いていただけなのに。

山野草に出会いたいならば自分の足で歩くこと

です。そして絶対に持ち帰らないことです。 

 

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ドウダンツツジ(花)

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ドウダンツツジの若葉と白い花が目に鮮やか

です。

晩秋の紅葉の後、半年近く寂しく枝だけをさ

らしていた姿は今はもうありません。吹き出

すように出た若葉と白い花が枝が見えないほ

ど木全体を覆っています。

春の雨がたっぷり降った後、ドウダンツツジ

弾けるように一斉に咲き出します。最近は、中

国語で満点星と書く漢字、そのままにドウダン

ツツジの読みを当てはめて表記されているのを

多く見るようになりました。白い花がたくさん

つく様子が星のように見えるとは言い得て妙で

すね。

本来は、温暖な地域に自生する落葉低木ですが

今は公園や学校などでよく生け垣としても使わ

れ、お蔭で寒い地方に住む私も楽しませてもら

っています。

こんなに見慣れた木ですが、ここ数年、花屋さ

んで枝物として売られているドウダンツツジ

値段の高騰にはビックリさせられます。

緑色の細かい葉が枝にたくさんつく様子は、無

機質な都会のインテリアに潤いをもたらすので

しょうが、この辺りでは無造作に切り捨てられ

ているのに、所変われば価値観も変わるのだと

は言え、どこか割り切れない気がするのです。

 

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春眠

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明け方目を覚まして外を見ると月が煌々と

輝いていました。

満月はとうに過ぎたのに目の前の月があまり

に明るいので満月かと思うほどです。

夜の間は雨が降っていて、まだ地面は乾いて

おらず、雨はついさっきまで降っていた様子。

そろそろ夜が明ける気配が漂う空は、青味を

帯びて静まり返っています。窓を開けると流

れ込んでくる空気はそれほど冷たくなく、季

節がまた一歩進んだのだと実感しました。

西の方に連なる高い山々の雪は溶けただろう

か?そんなことをつらつら考えながらまた寝

床に潜り込みます。

雪の上を吹き抜けて山から駆け下りて来る風

は、日差しが日に日に強くなっても一向に温

もらず、上着が手放せない日々でした。

雪も雨も水分という点では同じなのに、雨が

降らなければ山の雪を溶かすことは出来ない

不思議。

太陽のように輝く月を見て、夜の間に春が、

山から下りてきているのだ、とぼんやり思い

ながら、もう少しだけまどろんだ朝でした。 

ライラック(花)

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久しぶりにまとまった雨量の雨が降りました。

洗い立ての空の下でライラックの花も嬉しそう

に見えます。 

私の周囲でライラックの木をよく見かけるよう

になったのは、成人してからだと思います。

それまでは名前を聞いたことがあっても実物を

見たことがなく、ライラックとリラは別の花だ

と思っていました。

今では近所の庭でよく見かける花木となり、ラ

イラックとリラは同じ花木のことを指すのだと

いうことも知っています。

ライラックは、モクセイ科の落葉樹で花をよく

見ると秋に咲くキンモクセイの花型によく似て

います。キンモクセイは、常緑樹ですが、両者

とも良い香りがする点はよく似ています。花び

らは、普通4つに裂けていますが、たまに5つ

に裂けた花があり、それはラッキーライラック

と呼ばれ幸運をもたらすといわれています。

冷涼な気候を好むライラックは、かつては日本

の温暖な地域では栽培が難しいとされていまし

たが、今では品種改良が進んで鉢植えの小型の

ものまであるようです。

ソメイヨシノよりライラックの方がたくさんあ

ると聞く、札幌にライラックが咲く頃、行って

みたいなぁと思っています。

ラショウモンカズラ(花)

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午前中は日が当たり、午後から日陰になるあぜ

道周辺は、ラショウモンカズラが花盛りです。

ラショウモンカズラは、恐ろしい名前とは裏腹

の美しい青紫色をした花です。最盛期には30㎝

前後まで花穂が伸び、あぜの斜面に何本も立ち

上がって咲く様子は大変美しい光景です。

この辺りでは、4月下旬から5月上旬にかけて

花が咲きますが、花時以外は他の雑草に紛れて

ほとんど目立たない存在です。シソ科の植物は

春と秋にたくさんの種類が咲き、大抵は小さな

花が集まって花穂を作っていますが、この花は

花の一つ一つが大人の指先くらいの大きさがあ

り、大変目立ちます。

渡辺綱という武将が、羅生門で切り落とした鬼

女の腕に見立てて名前がついた、といういわれ

の花ですが、色といい、白い部分に入った模様

といい絶妙なバランスで鬼女とはいえ美しい姿

だったのでしょう。

野にあって名前などないまま咲いていた美しい

花は、どんな名前になろうと自分には関わりの

ないこと、といった風情で凛として風に吹かれ

ています。

ヤマブキ(花)

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山の斜面の至る所からヤマブキの花が咲き出し

ました。

日向で見るヤマブキの花はまぶしいくらいです

が、日陰では周囲をパッと明るくしてくれる効

果があります。日向と日陰の花を比べると明ら

かに日陰に咲く花の方が小さいのですが、だか

らといって元気がないわけではありません。枝

垂れた枝一面に花をつけています。

この地に引っ越してきて丁度、丸3年経ちまし

た。3年前も山は、新緑と山吹色に彩られてい

て新しい生活を歓迎してくれているように見え

ました。自分から望んだ転居ではありませんで

したが、コロナウィルスの流行している状態を

考えるとあの時点でここへ来たのは神様の計ら

いだったのだろうと今は思います。

転居する前も度々、両親の手伝いに来ていまし

たが、今は往来することすらはばかられる状態

ですから。

あと何年ここで過ごすのかわかりませんが、私

は、ここで一生分のヤマブキの花を見るのだと

思います。 

 

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カラスノエンドウ(花)

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今年もカラスノエンドウの花の季節となりま

した。

秋に発芽した芽は、冬の間はどこにいるのか全

くわからないほど存在感がないのに4月になる

とたちまち大きくなり野原のあちこちで花を咲

かせ始めます。

カラスノエンドウは、日本列島のどこにでも見

られる植物です。エンドウ豆の仲間は、人間に

とって貴重なタンパク源を得る作物として古く

から栽培されてきました。遠い昔にカラスノエ

ンドウの豆を食べることはやめてしまいました

が、春は新鮮な豆の季節の到来なのだと教えて

くれる花です。

5月になると花は、サヤになり、段々と真っ黒

に変化します。緑色だった茎は、黄色く枯れま

す。土から引き抜き、片付けようとするとサヤ

は、物凄い勢いで弾けてバチバチと手に豆が当

たります。その痛いくらいの反撃には思わず、

ひるむほどの勢いがあります。

豆は、私達にとってはお腹を満たす食物ですが

エンドウ達にとっては、次の世代に命をつなぐ

バトンなのだ、と言われたような気がする瞬間

です。 

 

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