淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

クズ(花)

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今の時期、雑木林や野原で一番元気な植物は

クズではないかと思います。

縦横無尽にツルを伸ばし、他の植物に襲い掛

かって更に伸びて行きます。

フジの花を逆さにしたような花は、赤紫色。

葉もツルも毛むくじゃらで、至る所にはびこ

っているため、何かの生物ではないかと思え

る時もあります。

クズの根は岩のような頑丈な形態をしていて

それを砕いて何度も水に晒してくず粉を作り

ます。私達が、夏の暑い時に食べる和菓子に

使われるくず粉は、かなりの手間暇をかけて

出来上がるものなのです。今は、その手間暇

が惜しくて片栗粉で代用されているものも多

いそうですが、暑い盛りに冷たい葛切りに黒

蜜をつけてツルンとノドを通す瞬間はなんと

も心地良いものです。

林業を営む人々にとっては、クズは憎らしい

存在にしか過ぎないのかもしれませんが、山

深い奈良県の吉野地方が、くず粉の産地とし

てクズと共存してきたように、今の時代も、

もっと良い面を活用出来たらいいのになぁと

花を見るたびに思うのです。 

 

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キキョウ(白花)

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白いキキョウの花は涼しげですが、どこか寂

しげでもあります。

秋の七草に数えられるキキョウは、少し前か

らポツポツと咲いていました。現在、私達が

見るキキョウの花は、ほとんど園芸品種だそ

うです。そのため、秋が来る前から咲くよう

に改良されているのです。自生のキキョウが

どんな花なのか見てみたいですが、多分もっ

と小さいのだろうなぁと想像しています。山

の高原のスキー場のような所へ行くと見られ

るそうですが、そのような機会がいつか来る

といいなぁ。 

キキョウの花は、自家受粉を避けるため花が

開くと雄しべが先に成熟して花粉を出し始め

ます。花粉は、訪れた虫たちによって他のキ

キョウの雌しべに運ばれます。雄しべの花粉

が出し終わった頃、雌しべが開くことによっ

て他の花の花粉を受け取ることが出来る仕組

みです。植物にもかかわらず、巧みに考えら

れた生き残り戦略です。

キキョウは、宿根草ですが、種からも増やす

ことが出来ます。種は、黒い芥子粒のようで

1つの花からかなりの数の種が取れます。

環境さえ整えば絶滅危惧種になるはずはない

のですが、キキョウを手の届かない場所に追

やっているのは私達なのです。 

 

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モッコク(花)

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モッコクは、常緑広葉樹です。

家の近くの公園に3m近いモッコクの木が何

本もあります。肉厚の葉がたくさんついた樹

形は普段は地味な存在ですが、夏になるとた

くさんの花をつけます。

昔、住んでいた家の玄関横にはモッコクの木

がありました。子供だった私は、毎日出入り

する度に見ていたはずなのに、花が咲いた姿

の記憶がありません。ただただ地味な木とい

う印象しか残っていません。そして夏が、年

々暑くなったある年、その木は枯れてしまい

ました。

現在の場所に引越して来て、散歩の途中で公

園にモッコクの木が、たくさんあることに気

がつきました。本来、常緑樹であるモッコク

は、関東地方以西の暖地に自生する木なので

北国の環境は厳しいのでは?と思いましたが

意外と元気に成長しています。モッコクの存

在に気づいたのは秋で赤い実がなっていたの

でその時どんな花が咲くのだろう?と初めて

思いました。

翌年の夏、再びブラブラと公園を散歩してい

るとモッコクにはクリーム色の花がたくさん

咲いており、花にはハチが次々と訪れていま

した。ハチが好む花だったなんて全く知りま

せんでした。モッコクが江戸五木や三大庭木

に選ばれるほどの庭木の王様だということを

知ったのはつい最近のことです。

イネ(花)

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サッカーコートのようになった田んぼを見て

から体調不良だったり、台風が来たりで10日

ぶりに田んぼへ行きました。

散歩のために外に出ると周囲が、一面真っ白

な霧に覆われていました。

不思議なことに霧の中に入ってしまうと歩く

には不自由しないくらい視界は利いて危険な

ことはありません。いつもの散歩コースを進

んで田んぼに着くと、フワーっとお米の香り

がしました。これはイネの花が咲き出したサ

インです。

田んぼの縁のイネに近づいてよく見るとたく

さんの水滴をつけながらイネの花が、咲いて

いるのが見えました。10日前に見たよりも田

んぼ全体の色は、黄緑から薄っすらと黄色が

濃くなっています。もうサッカーコートでは

ありません。日当たりの良い場所は、より黄

色が強く、日陰や水の入口近くは、まだ緑が

勝った色。自然が作ったモザイク模様になっ

ています。

私達が暑さにへばっている間にイネたちは、

この時期を逃してなるものか!といった勢い

で懸命に生長していたんだ、と目の前に突き

付けられハッとした朝でした。 

 

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オニユリ(花)

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今年もオニユリが花が次々と咲いています。

オレンジ色に黒い斑点がある花は、ちょっと

パンチがきいています。花びらの先端がクル

リと反り返り、長い雄しべの先端には花粉が

びっしりついています。この花粉が大変厄介

で一度衣類に着いてしまうとどんな洗剤を使

ってもきれいにすることが出来ません。ガム

テープなどで剥ぎ取るのが最も無難な方法で

すが、それでも完璧には取れないのでくれぐ

れもご用心ください。

オニユリは、他のユリのように種をつけませ

ん。その代わり葉の付け根にむかごという芋

のような黒い塊が出来ます。それを土に蒔く

と球根となり、2年~3年ほどで花を咲かせ

る繁殖方法を取っています。ヤマイモにもむ

かごが出来ますが、同じような仕組みです。

雑木林の薄暗い場所でたまにハッとするほど

鮮やかなオレンジ色のユリを見かけることが

あります。オニユリに大変よく似ていますが

オニユリより小さな花が数輪咲いているユリ

です。これは、コオニユリというオニユリ

仲間です。コオニユリは、むかごを作らず、

他のユリと同じように種を作ります。近縁な

のに全く違う生き残り戦略を選んだ理由は謎

に包まれています。 

 

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ムクゲ(花)

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真っ白なムクゲの花も朝日が当たると少し色

付いて見えます。

いつもは8月に入ってから咲くムクゲも今年

は、少し早めに咲き始めました。

ムクゲの花は、朝咲いて夕方には散ってしま

う一日花ですが、毎朝次から次へと新しい花

が開くので盛夏から秋までずっと咲いている

ような印象があります。青空をバックに咲く

花は、今日も暑くなるぞ!と言っているかの

よう。

台風が立ち去ってから不安定な天気が、続い

ています。昨夜は近くに雷が落ちて数分間停

電。復帰すると電話とWi-Fiが、使えなくなっ

ていてガックリ。朝になったら両方とも直っ

ていて不思議?誰かが寝ずに修理してくれた

のかな?多謝!

吹く風のどこかにひんやりと冷たい気配を感

じます。早朝散歩に出る時もつい薄い長袖に

手が伸びます。日中になれば、それなりに暑

くなるのですが、何か羽織らずにはいられな

い心もとなさ。

6月、7月と私にしては全力で駆け抜けて来

たような日々が続いていましたが、ようやく

少し落ち着いてきました。

過ぎてしまえば懐かしい思い出となってしま

う残り少ない夏をせいぜい楽しまなくては。 

 

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今日の空84

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台風が、去ってきれいに掃除された空が清々

しい。

スローペースの夏の台風がコロナワクチン接

種の日と重なってしまうかもしれないとハラ

ハラしていましたが、なんとか無事通過して

バスを待つ間に見えた空。

ワクチン接種の予約が取れた病院は、家から

だいぶ距離があり、行ったことのないショッ

ピングモールに入っているクリニック。夕方

17時過ぎの予約では、帰りは暗くなるから安

全にバスと電車を乗り継いで行くことに決め

ました。バスは、1時間に1本、電車も強風

が吹けば遅延が度々なので時間がかかるのは

仕方ありません。

お天気ならもう少し先の空港へ行って帰りに

注射をと夢見たりもしましたが、台風の残骸

の雲が、まだ時々雨を降らせるので今回は断

念して素直に直行直帰。

思いのほか、順調に乗り継ぎ出来、早めに現

地に到着。時間つぶしに巨大モール内を少し

歩き回ってみたけれど疲れて予定より少し早

いが受付にダメもとで行ってみると受付ても

らえました。15分ほど待つとあっという間に

先生の前へ。漢方内科のクリニックとのこと

だったけどまさか中国人の女医さんとは想像

もしてなかった。リラックス!と言われなが

注射は終了。15分待機して、モール内で更に

15分経って異状なければそのまま帰って良し

と言われ、予定していたよりも早い電車、バ

スで帰ることが出来、1回目の接種は終了し

たのでした。

ヒマワリ(花)

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道路沿いの畑の角にヒマワリが咲きました。

丁度、私の背丈と同じくらいの高さです。

ヒマワリは、既にこのブログに登場済、と思

ったのですが本日初登場でした。

身近過ぎて載せていなかったのかな? 

両親がこの家を購入したばかりの頃、庭にヒ

マワリの種を蒔きました。その後お盆休みま

で留守にして再度訪れると巨大ヒマワリが出

迎えてくれたことがありました。

まだ本格的に引越して来ておらず、GWやお

盆休みなど長い休みの時だけ時々様子を見に

来ていた頃の話です。

その頃は、滞在中に出た生ゴミなどを庭に埋

めて帰ったりしていたのでそれなりに土が肥

えていたのかもしれません。

2mほどに成長したヒマワリの花は私の顔よ

り大きく見上げるほど大きかったです。

主のいない庭で孤独に、でも、たくましく成

長した姿に感動しました。

今は、ヒマワリも色々な種類のものが出回っ

ています。小さな切り花サイズのもの、花び

らがたくさんある八重咲きのものなど様々で

す。でも、やっぱりヒマワリといえば仁王立

ちした大きな雄姿がいいなーと思ってしまう

のはあの思い出が印象深いためでしょうか? 

マタタビ(実)

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1ヵ月ほど前に、可憐な白い花を咲かせてい

マタタビには、今、親指の爪くらいの青い

実がついています。

花のころは、葉の一部が白くなっていました

が、今はほとんどの葉が緑色に戻っており、

他の木々と見分けることが難しくなっていま

す。

マタタビは、雄花の咲く雄株と両性花と雌花

が咲く雌株があり、実のなるのは雌株だけで

す。雌花は花びらがなく花びらのように見え

るガクがついているだけなので花を見ると実

がなるツルに目星をつけることが出来ます。

青い実は、なかには虫が入り込んで変形して

いるものもあります。それらを虫こぶと呼び

ますが、焼酎に漬けてマタタビ酒を作る場合

虫こぶの実の方が、効能があると言われてい

るため、熱心な人は変形した実ばかりを集め

マタタビ酒を作るそうです。我が家も以前

叔父が作ったマタタビ酒をもらったことがあ

りましたが、お世辞にも美味しいとは言えな

いものだった苦い記憶があります。 滋養強壮

の効果があるということでしたが。。。

 

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オオマツヨイグサ(花)

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今年もオオマツヨイグサのレモンイエローの

花が、見られるようになりました。

曇天の朝に見るこの色は、淡く、でも明るく

なぜかホッとします。

まだ7月も終わってませんが、朝晩の風が冷

たく感じられます。そのせいか日夜熱戦が繰

り広げられているオリンピックを横目で見て

頑張ってるなぁと思いながらもその波に乗れ

ない自分がいます。

オオマツヨイグサアメリカ大陸から帰化

た植物です。夕方から咲き始めて次の日には

萎んでしまうので、早朝散歩で私が見る花は

そろそろ咲き終わろうとしている花です。

日本でみかけるオオマツヨイグサは、荒地に

生えていることが多いです。日当たりの良い

線路脇や造成中の空き地、耕作放棄地など条

件の悪い環境を好んで繁殖しています。オリ

ンピック選手並みガッツの持ち主です。

30㎝から1mを越えるほどの様々なオオマツ

ヨイグサを見ていると、どんなに条件が悪い

時でも全力を尽くすことを教えられるようで

清々しいものを感じるのです。

 

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