淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

スノームーン

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雑木林など自然が好きな私ですが、意外と人工

物を眺めるのも好きです。

夜の工場群のライトアップされた風景やビル群

の夜景等々。

電信柱の並ぶ街中で月が昇って来る時間に居合

わせました。

どういうわけか私は時々ケガをしてしまう星の

下に生まれているようで、昨日は整形外科の帰

り道でした。(単に不注意なだけですが)

病院で肋骨にヒビが入っています、と言われて

がっかりしながらバス停に向かう途中、目の前

に大きな満月が昇っているのに気づきました。

重たげな月は、私が歩いて行く方向にあって、

段々と高くなっています。街中で周囲の照明が

明るいにもかかわらず月も負けないくらい明る

く輝いてします。

以前、左手首を骨折した時は手術が必要でした

が、今回の肋骨はバストベルトを締めて安静を

保つだけの治療法といわれ、それならベルトは

入りません。安静にしていますから、と言った

ら医師は途端に不愛想になり、そんな態度に失

望して歩いていました。

医師だって商売なのは解っています。でも、母

が腰痛の時に売りつけられたベルトも一度も使

われることなくまだ家にあります。二の舞いに

なることは目に見えていました。

冷たい風が吹き荒ぶ夜道を歩きながら、今日は

散々な日だったけれど1つだけ美しいものが見

れたからやっぱり、良い日に違いないと思った

私でした。

今日の空76

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晴れた日は強風、そうでない日はまた雪が降る

なんともやるせない 日が続いています。

父が車を使いたい日と図書館に予約本を取りに

行く日が重なってしまい仕方なく私は自転車で

図書館へ行きました。

自転車は、強風と雨には全く太刀打ち出来ない

乗り物です。漕いでも漕いでもほんの少ししか

進まず自分が疲れるばかりです。風は弱くなる

どころか益々強くなって気温が3度くらいしか

ないのに風速10m位の風が吹けば体感温度

0度もしくは氷点下だったのかもしれません。

やっとのことで家に帰り着き、もう足が上がら

ないくらい疲れ果てしまいました。

次の日は、全身筋肉痛でお年寄りのように体を

動かす度にあ、痛たたー!の繰り返し、冬の間

にいかになまっていたかを思い知るのです。

そうは言っても雪とコロナウィルスに阻まれて

簡単には出かけられない状況で身体を鍛えるの

もこの地方では容易ではありません。

やっと順番が回って来た予約本をあきらめれば

よかったのかもしれませんが、たくさんのこと

をあきらめている中で本ぐらい好きなものを今

読みたい!と思ってしまうのも許されないこと

なんでしょうか?

コイ(白)

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冬の間真っ白に凍りついていた池の水がよう

やく溶けてそこに住んでいるコイの姿を久し

ぶりに見ることが出来ました。無事に越冬し

たようです。

池には、この白いコイの他に黒いコイもいる

はずですが、黒いコイは非常に用心深くなか

なか姿を現わしません。 今回も黒いコイは、

確認出来ずに帰ってきました。

この池は、父が散歩コースにしていて春から

秋までは週に2回ほどエサを持って立ち寄り

ます。白いコイはだいぶ慣れてすぐに出て来

ますが、黒いコイはかなり長時間待っていな

いと出て来ないので母や私は、飽きて別の場

所に移動してしまうのですが、父は辛抱強く

待っています。気が長いというか、しつこい

というか…

以前、別の場所に住んでいた時、やはり川の橋

の上からコイに毎日のようにエサをあげている

高齢の男性がいました。おじいさんというもの

は、生き物にエサをあげながら何を考えている

のでしょうか?

雪が降るようになってから、池の中は真っ白で

かき氷のようだったので生き物の気配は、全く

ありませんでした。凍った池の中でどのように

命をつないでいるのかは謎ですが、毎年春にな

るとコイは現れます。

我が家のおじいさんにとっては、自分が無事春

を迎えられるのと同じくらいコイに再会出来る

ことは重要なことのようです。

 

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パン

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久しぶりにパンを焼いてみました。

水、強力粉、イースト菌、砂糖、塩のみのシン

プルなパンです。

ここに越して来たばかりの頃も時々焼いていま

したが、オーブンレンジが壊れて小さいものに

買い換えたらなんだか面倒になってしまってし

ばらく休んでいました。オーブンは、それぞれ

クセがあってそれを把握するまで慣れが必要で

気が進まなかったのです。

先日、YouTubeで簡単なパン作りの動画を観た

のがキッカケになってまた焼こうかなぁとやる

気になりました。

私のパンの作り方も簡単です。そもそも参考に

した本がごはんみたいなパンというコンセプト

で余計なものはなるべく入れないレシピだった

のです。それに両親たちが過ごしている部屋は

冬でも夏のように暑いと感じる室温のためパン

の発酵には最適なのです。

パンを初めて作ったのはだいぶ前でしたが、作

る前はパン作りなんて大変なこと、と思い込ん

でいました。でも、やってみると意外と簡単に

自分好みのパンが焼けて、何より焼き立てが食

べられるので病みつきになりました。

今はホームベーカリーを持っている家庭も多い

ようですが、私は、材料と道具がシンプルで素

朴な味のパンが自分に一番合っているなぁと気

に入っています。

今日の空75

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雪ではなく雨がしばしば、降るようになりま

した。

今朝も未明は雨が降っていたのに起きたら穏

やかに晴れていました。ところが洗濯物を干

す頃にはものすごい強風が吹き始めています。

のんびりと日差しを楽しむ春とは程遠い天候

です。ゴーゴーと音を立てて吹く風は、空の

雲をすっかり追い払ってお昼頃にはきれいな

半月だけが地球を見下ろしています。

時々、どうしようもなく心がイライラする時

があります。なぜこんな狭い世界に閉じ込め

られて軟禁状態にあるのか、このままの状態

で私の人生は終わってしまうのではないか、

といった不安でいっぱいになってしまうので

す。後で振り返れば、大抵はどこかちょっと

体調が優れない時なんだと気付くのですが…

そんな時は、自分が月にいて地球を見下ろし

ている様子を想像をしてみます。

真っ暗な宇宙空間に浮かぶトルコ石のような

青い地球はテレビでしか見たことがありませ

んが、きっとずーっと眺めていてもあきない

だろうなぁと思います。そしてその宝石のよ

うな星に私は生きている奇跡を想うのです。

ウメ(花)

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一雨ごとにウメの花の開花が進んでいきます。

北国では、暖かい地方のように一気に気温が上

がることは滅多にないのでウメの花は少しずつ

開いていきます。そのためウメのお花見は、ゆ

っくり、のんびり楽しめます。あっという間に

散ってしまうサクラのお花見とはそこが一番の

違いです。

ウメは、紅白どちらでも青い空をバックにした

姿が一番美しいなぁと私は思います。風はまだ

まだ冷たいけれど丸い花びらがパッチリ開く様

はとっても潔く、凛々しい。

庭のウメの花が咲くと、いよいよ春の始まりで

す。思えばウメの木は、いつも身近にありまし

た。賃貸住宅に住んでいた時も大家さんの庭や

近所の空き地に立派な古木があったものです。

私にとってウメは春を感じる代表的な花木なの

です。

ウメの花に春を感じていたのはいにしえの人々

も同じようで現在の元号、令和の出典である万

葉集でもウメの花を題材にした和歌がたくさん

詠まれています。今のように暖房設備も充実し

ていない時代に春を迎えた喜びは北国に住む私

たちと同質のものだったのかもしれません。

 

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フキノトウ(花)

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そろそろ出てないかなぁ~と思って昨年と同じ

公園のヤナギの木の下を調べてみました。

サッと見渡した限りではまだ出ていない様子で

した。ガッカリしてあきらめかけた頃、萌黄色

の小さな塊に気がつきました。近づいてよく見

ると小さなフキノトウの芽です。やっぱりあっ

た!とニンマリして写真を撮ります。

フキノトウは、小さな花の集まりです。暖かい

日が続くと段々と背丈を伸ばしブーケのような

花の塊もほどけて開き始めます。雌雄異株の植

物ですが、小さい株は雌雄がよく似ています。

どちらも食べることが出来ますが、一番簡単な

調理方法は天ぷらです。ほろ苦い味は春の味。

揚げるとその苦味も薄れて食べ易くなり、あま

り山菜を食べ慣れない人でも美味しく食べられ

ます。花が大きく開いたものは苦味も増し、硬

くなるので食べる場合は小さな蕾のうちが良い

です。

3月初め、フキノトウがたくさん手に入るよう

になると母はバッケ味噌を作ります。さっと湯

がいたフキノトウを細かく刻んで油で炒めて味

噌とみりんなどで味付けしたものです。両親の

生まれ故郷ではフキのことをバッケと呼んでい

るようです。 バッケ味噌は、ご飯にのせて食

べたり、豆腐に塗って食べたりします。

少しほろ苦いバッケ味噌は、春の来たことを告

げる小さなお楽しみです。 

 

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今日の空74

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朝はスッキリと晴れていたので散歩日和だなぁ

と期待していたのに10時ごろからモクモクと

灰色の雲が湧いてきてガッカリ。ここではよく

あることですが、やっぱり腹ただしい。

雲を丁寧に見ていくと一部分だけ水彩絵の具で

描いたような微妙なグラデーションを帯びた雲

が浮かんでいるのに気が付きました。

同じ空に浮かんでいる雲でもよく見ると様々な

色や形があるものです。絵が上手だったら、自

分で描けるのになぁ~と思います。

日々生活していると楽しいことや嬉しいことよ

り、悲しいことやつまらないこと、不安なこと

の方が多いように思えます。なかには、上手に

気分転換をはかれる人もいるようですが、私は

ついついマイナスの感情に引き込まれて鬱々と

してしまう方です。何か問題があっても重要で

なければ見えないふりをしていればそのうち解

決していることもある、とわかっていてもつい

深く考えて余計ややこしくなってしまうことが

あります。

青い空を見上げると自然と胸が開いて呼吸がラ

クになります。無意識にやっていることですが

いつの間にか散歩しながら何度も繰り返してい

ることに気が付きました。いつだって身体は心

よりも正直なのです。

フクジュソウ(群落)

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久しぶりに風も弱く、朝から晴天でした。

我が家のフクジュソウがだいぶ開いたのでそろ

そろ田んぼの側のフクジュソウの群落も咲いた

頃かと思って訪ねてみました。

まだ咲き始めといった感じでしたが、それでも

日当たりの良い場所では金色の花があちらこち

らに見られます。昨年の夏からフクジュソウ

咲く斜面の半分位を削って倉庫のようなものを

作り始めたので今年はもうダメかなぁ、と心配

していたのですが、なんとか今年も花は見られ

ました。

このフクジュソウは、地主の方が植えたものな

のか、自然に生えたものなのかわかりませんが

両親がここに引越して来てから毎年見ているそ

うです。まだ60代だった2人はあちこち歩き

回って偶然、通りかかった農家の庭からあぜ道

に続く斜面にフクジュソウの群落を見つけたそ

うです。

悲しいことに花の群落は多くの人に知られてし

まうと滅亡してしまうことが多いです。必ず持

って帰ってしまう人が現れるからです。

野生の動物が人になつかないように野生の植物

も庭ではほとんど育たないにもかかわらず。

私自身の中にもある所有したいという欲望の恐

ろしさ。可憐なフクジュソウは、人間の欲望に

は太刀打ちできないのです。

 

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ハオルチア(窓)

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朝、起きたらまた雪が積もっていました。

結構な量だったのでまた雪かきをしなくてはな

らないか、と思って気が重くなりましたが、お

昼頃には、ほとんど溶けてホッと胸を撫でおろ

しました。

真冬は、雪が溶けるのに何日もかかっていたこ

とを考えるとそれだけでも少しずつ太陽の力が

強くなっているのを実感します。

窓辺に置いたハオルチアは、晴天の日、陽の光

を通すと宝石のヒスイのように見えます。水分

を蓄えているといわれるプックリとした葉は植

物とは思えない質感を醸し出しています。葉の

先端の窓と呼ばれる光を通す部分の内側はもう

1つの温かな部屋みたい。

日向ぼっこは、冬の楽しみです。夏は暑すぎて

日向は避けるものですが、冬の日向は極楽。

風の当たらない室内の窓辺でゴロゴロしながら

今が一番ハオルチアがきれいに見える時期なの

だなぁと光と植物の共演に見惚れています。