淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

カリン(紅葉)

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友人から貰った種から育てているカリンの

木は、もう私の背丈を越えて2m近くになって

います。

近所のカリンの木はもうほとんど落葉したのに

この木だけはまだ紅葉した葉をつけたまま頑張

っています。青空をバックに真っ直ぐに伸びた

幹を見ていると自然と私の背筋も伸びます。

天気が良いのにつられて外に出ると思いのほか

風が冷たく日が射しているのに時折り雨粒が顔

に当たります。とうとう冬が来たのです。

このカリンの木は、まだ花が咲いたことがあり

ません。種を蒔いて7年くらいたったのでそろ

そろ花がついても良い頃だと思うのですが。。

花が見たいなら苗を買ってきたら?種から育て

るなんて気が長すぎる、と言われるのですが、

私は種が好きなのです。種には未来が詰まって

いるような気がするから。

種から育てた苗を実生(みしょう)というそうで

すが、木に生った実の種から育った実生は一般

的に挿し木苗より丈夫だと言われています。

来春、ついに花が咲くか、それともまた咲かな

いで終わるかはわかりませんが、わからないか

らこそ楽しみなのです。

 

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ネズミモチ(実)

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我が家の生け垣は、サザンカネズミモチ

混植の垣根です。垣根用の樹木としては一番

お手頃なランクに入る樹木たちです。

サザンカは、一度切り揃えれば2年ほどは

そのままの樹形を保ちますが、ネズミモチ

樹勢は強く毎年切り揃えないとあっという間

に手が付けられないほと乱れてしまいます。

ネズミモチは、初夏に白い小花をつけます。

常緑樹で1年中緑を保っていますが、花の咲

く頃の葉の緑は艶があって美しく、白い花も

小さな泡のようで可愛らしいブーケのようで

す。

花が終わって半年近く経つと、枝先には紫

がかった黒い実が見られるようになります。

この実が、ネズミの排泄物に似ているところ

から名前がネズミモチとついたようです。

名前の由来は変ですが、この実は滋養強壮など

の効果があることも知られており、漢方薬にも

なります。

本来は、日本の暖かい地方に適しているこの木

が、建売住宅の生け垣に使われているのは多分

値段が安いという条件が一番だったのでしょう

が、毎年冬の寒さによく耐え、実までたくさん

つけている姿には学ぶべきことがたくさんある

ような気がします。

今日の空54

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3日ほど続いていた季節外れの暖かい日々が終

わりを告げ、ようやくいつもの冷たい空気に戻

りました。

気温や気圧が激しく上下すると頭痛が起きる私

は、最近は「頭痛ーる」というアプリを使って

事前に体調不良に備えるようにしています。

私の場合、この頭痛はたいてい午前2時頃から

始まることが多く、横になっていても縦に座っ

ていても苦しく、身の置きどころのない苦しさ

です。頭痛が始まってしまうと鎮痛剤を飲んで

もかえって気持ち悪くなって戻してしまうので

ただひたすら気圧の谷が通り過ぎてくれるのを

待つしかありません。

アプリが警告してくれる日でも必ず頭痛が起き

るわけではありませんが、片頭痛は冷やした方

が良いとか、鎮痛剤より酔い止め薬が効くかも

しれないなどの情報が得られたので今後のため

に用意しておこうと思っています。

私は、寒い季節より暖かい季節の方が好きです

が、頭痛が去り、ヒンヤリした空気の下で青空

を眺めると、ささやかですが、幸せだなぁ~!

と思うのです。

 

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オキザリス(花)

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歩いているとどこもかしこも茶色の世界に

なってしまった中、個人のお庭と道路の境

に鮮やかな黄色の花を見つけて吸い寄せら

れてしまいました。

花はオキザリスにそっくりですが、葉が

マツバボタンのように細いので違う花なのか

なぁ~と思いながらとりあえず写真だけ撮っ

て家に戻り調べてみるとやはりオキザリス

ニューイエローという品種らしいと判明しま

した。

私にとってはオキザリスはクローバーにそっ

くりな葉の形という印象が強いです。今は、

こんな葉形の種類もあるのか!と驚きました。

そもそもオキザリスという名前にも未だに馴

染めず、つい口から出てしまうのはカタバミ

という古臭い呼び名です。カタバミという古

い呼び名で検索してもパソコンはちゃんとオ

キザリスのページへ連れて行ってくれるのも

驚きですが。

野原や庭の日当たりの良い所にいくらでも生

えているカタバミは古くから家紋などのデザ

インにも取り入れられてお馴染みの花です。

植物の世界はバイオ技術の進歩で劇的に変化

していますが、ハート型の葉を失うのはちょ

っと残念な気がします。

 

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タチバナモドキ(実)

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10月にピラカンサの赤い実の方を記事にしま

したが、オレンジ色のピラカンサもあります。

オレンジ色のピラカンサは正しくはタチバナ

モドキという名前を持っています。実の色を

黄色と表現している書物もありますが、私の

印象ではやはりオレンジ色が近いと思われま

す。タチバナというのはミカン全般を表す言

葉で植物学者の牧野富太郎博士が命名したそ

うです。

タチバナモドキは、中国原産の植物で赤い実

ピラカンサ、正式名はトキワサンザシと同

属です。5~6月に咲く白い花もそっくりで

実が生るまではどっちがどっちか判別が出来

ません。枝に鋭い棘を持つ点も同じです。

この実を冬の貴重な食料にしている鳥たちに

とっては実の色がどちらでもお腹を満たせれ

ばかまわないことでしょう。

この写真のタチバナモドキは、びっしりと実

がついており、鳥たちも食べでがありそうで

した。すっかり寂しくなった野山で目立つ明

るい色の実は、心も少し明るくしてくれる効

果がありそうです。

 

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ツタ(紅葉)

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見に行こうと思いつつ、タイミングが合わず

昨年よりだいぶ遅れて美しく紅葉するツタを

見に行くと案の定、赤い葉はほんの少ししか

残っていませんでした。

今年は乾燥しているせいか、どの木も落葉が

早いように感じます。

我が家のイチョウと勝手に呼んでいる公園の

隅に植えたイチョウの黄葉も見に行ったら

すでにほとんど落葉していて裸木でした。

風の強弱、湿度、日照など毎年条件が変わる

ので木々の彩りも二度と同じものはないのだ

と思い知らされます。

ツタの葉を一枚一枚じっくり見ると人の顔が

一人一人違うように同じものはありません。

オレンジ色が強い葉、ほとんど真っ赤な葉

茶色に近い葉、なんて多様性に富んでいるの

だろうと思います。

私が若い頃は、生き方を選択する範囲が今に

比べてかなり限定されていました。特に女子

いづれ結婚したら辞めて子育てに専念する

ものだ、という風潮が蔓延していました。

先日、女性で板前さんに転職された方のブロ

グを偶然見つけ、自分の信じる道を切り開い

ている人がいる、と知りました。自分の色を

生きている人が今はたくさんいるのだなぁと

感動しました。

 

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今日の空53

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太陽が沈んだ後、雲にはしばらくの間ほんのり

と赤い残照が見えます。

家が小山の上にあるため、天気が良い日は広い

空を自室から眺めることが出来ます。

これで電線と街灯がLED電球じゃなければ申

し分ないのになぁと思いながら暮れていく空を

眺めています。

若い時から夕暮れの時間が一日で一番好きでし

た。中学からバス通学だったので夕方、自宅の

最寄りのバス停でバスを降りると今日も一日終

わったなぁ~というなんとも言えない解放感に

包まれて嬉しかったものです。

子供の頃から孤独癖があり、たとえ親でも側に

いると鬱陶しく感じてしまいます。2歳くらい

の時、寝かしつけようとする母に向かって

「私寝るからあっちへ行って!」と言い放った

と今でも母に恨みがましく何度も言われます。

学校に行けばそれなりに友人もいて楽しい時間

を過ごしていましたが、それでもどこか無理し

ていたのかもしれません。

社会人になって仕事が終わって帰りに街を自由

にウロウロ出来るのがすごく嬉しかったです。

特に何かが買いたいわけではなく興味のおもむ

くままに知らない大勢の人に混ざって歩いてい

るとノビノビした気持ちになりました。

誰も私を知らないし、誰も私をとやかく言わな

い、そんな時間が今一番恋しいです。

イロハカエデ(落葉)

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今年は紅葉した葉の持ちが悪いようで色付いた

葉がたちまち散り始めました。

イロハカエデの並木道は、春に芽吹いてから秋

に散るまでは葉が密集しているため、木の下は

薄暗い空間です。そのため地表は、フワフワの

緑のコケに覆われています。散ったイロハカエ

デの葉は、この緑のシートの上に一枚また一枚

と舞い降りてきます。前に進もうとすると目の

前にこの美しい織物のような光景が広がってい

るため踏むのをためらってしまうほどです。

なるべく端を歩いて模様を壊さないように気を

遣って通り抜けます。

春、サクラの花びらが散り敷いている光景も美

しいものですが、カエデの散り敷いているのも

それに劣らず美しいものだなぁと思いました。

街中では、落ち葉が濡れて道路に散り敷いてい

ると車がスリップして危険だということで街路

樹は、年々短く切られています。田んぼのあぜ

道でさえ最近はアスファルトで舗装されている

ところが多いです。

土の道を歩けることは、幸運なことなのだ、と

自分自身に言い聞かせています。

 

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ヤツデ(花)

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これから一番寒い季節を迎えようとしている中

ヤツデの花がもうすぐ咲きそうです。 

たくさんの蕾を空に向かって伸ばしています。

私の住む地域は、冬が寒すぎて常緑のヤツデに

は気候が厳し過ぎるため植えないと思っていま

したが、少し離れた町内で植えているお宅を

見つけました。

ヤツデは、多くの植物が休眠期に入る時期、な

ぜ花を咲かすという最もエネルギーを消耗する

を賭けを選択したのか、と思っていました。

ヤツデをよく観察していると温かい小春日和に

は、小さなハエやハチなどの羽根のある昆虫が

集まってくることに気が付きます。他に咲いて

いる花がないため冬眠しない昆虫たちにとって

は貴重な蜜源となっているのです。一方ヤツデ

にとっては、競争相手が少ない冬こそ昆虫たち

を独占出来る、絶好のチャンスだということが

わかります。

私たちはとかく目立つものに注目してしまいま

すが、案外目立たないものこそしたたかに生き

延びる術を心得ているものなのだ、とヤツデを

見て感心しています。

 

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イタヤカエデ(黄葉)

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夏の間は草が生い茂って藪になっている道が

なんとか通れるようになっていつもとは違う

散歩コースを辿りました。

小さな川の上に覆いかぶさるように立ってい

るイタヤカエデの木には、まだ金色に光る葉

が残っていてキラキラと輝いています。

すぐ横には高速道路が走っているので車が出

す騒音と振動が聞こえてきますが、目に見え

る光景だけは邪魔出来ません。風が吹く度に

葉が煽られてヒラヒラする様子も美しい。

イタヤカエデの下を流れる川の水は澄んでい

るのに魚の姿が全く見えないのがいつも不思

議です。この川は、田んぼからの水も流れ込

んでいるはずなのにいつ見ても魚影が見えな

いのです。父によれば以前は小魚がいてカワ

セミも見られたというのですが。。。

一見きれいでも何か良くない物質が流れ込ん

でいるのでは?という想いが頭の中をよぎり

ます。知らず知らずのうちに私の身体は何か

に侵さているのかもと背筋が寒くなってくる

のは風が冷たいせいばかりではないのです。 

 

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