淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

コスモス(花)

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夏の間ヒザくらいの丈しかなかったコスモス

が、今は私の目の高さくらいまでになってい

ます。

最初は、どこかの庭に咲いていたのかもしれ

ない花はいつの間にか平凡な道端にも広がり

秋風にそよいでいます。

一般的にコスモスと呼ばれている花が、オオ

ハルシャギク(大春車菊)という名前の植物

だということを知ったのはつい最近のことで

す。

元々の花色は桜色だったようですが、その後

品種改良によって白、赤、黄色、オレンジ色

なども作られました。元は、メキシコの高地

が原産でヨーロッパ経由で日本に入って来た

といわれています。

やせた土地でも良く育つため、景観植物とし

てシーズンオフのスキー場や道路沿いに植え

てコスモス街道と名付け、町おこしの観光資

源として利用している土地も多くあります。

外来種の植物を人為的に自然環境に植えるこ

とはある意味、自然破壊だという意見もある

ようですが、そこまで考えている人はほとん

どいないでしょう。

大きなパッチリと開く花は、キク科とはいえ

どこか造り物めいた雰囲気があります。100

年先のコスモスがどうなっているか責任を持

って考えている人はどこにもいないのです。

 

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ホトトギス(白花)

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ほんの少しでも雨が降るとイキイキしてくる

のがホトトギスの花です。今年は例年より開

花がずいぶん早いです。

一般的なホトトギスは、白地に紫色の斑点模

様が入った花ですが、我が家の庭には白花の

ホトトギスがあります。以前住んでいた家の

庭でも楽しんでいたものですが、引越し荷物

と一緒に連れて来ました。

現在の家に両親が引越して来たのは10月で丁

度この花が咲いている時期でした。両親は、

荷物の梱包も手伝ってもらえる引越し屋さん

をお願いしていたので女性のスタッフも手伝

いに来たそうです。

女性スタッフたちは、テキパキと仕事を片付

けて引越しは滞りなく終わり、最後に白花の

ホトトギスを分けてもらえないか、と申し出

があったそうです。庭中にたくさん増えてい

た花は珍しい色でずいぶん目についたのでし

ょう。両親は、どうぞお持ちください、と言

ってみなさん喜んで持って帰ったそうです。

あれから20年以上の歳月が流れ、両親も白い

ホトトギスの花もすっかりこの地に馴染んで

います。10月が近づくとあの株分けしたホト

トギスたちは、今も元気に咲いているだろう

か?と母と思い出しているのです。

 

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ヤマハッカ(花)

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久しぶりに、初夏の頃ウシガエルがたくさ

ん鳴いていた沼が点在する場所へ行ってみ

ました。

もうウシガエルの鳴き声は聞こえず、静か

な山道を歩いて行くと日当たりの良い斜面

に薄紫色の小花がたくさん咲いているのが

目に留まりました。

シソ科の植物のようだなぁと思いましたが

シソ科の植物は似たような花が多いので周

囲の環境と花を写真に撮って家に帰ってか

ら調べました。色々参考にして最後に残っ

た候補は、ヤマハッカとイヌヤマハッカで

す。

最終的に花にスジ模様があるのは、ヤマハ

ッカと書かれている文献を見て私はヤマハ

ッカと判断しましたが、まだ少し迷ってい

ます。同じ植物でも環境によって外見が変

わってしまうのは自然界ではよくあること

ですから。

それにしてもあんなにたくさんいたウシガ

エルはどこへ行ってしまったのでしょう?

沼の周囲を歩くと岸辺の草の間からドボン

ドボンと慌てて水に飛び込む様子が、ユー

モラスでついからかってみたくなるのです

が、これまで降り続いた雨で沼は拡大し、

容易に近づくことが出来ません。

秋の沼は、静寂を守るために私を拒んでい

るように見えました。

キツリフネソウ(花)

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晴れていても日の出が遅くなり、今シーズン

の早朝散歩も限界だなぁと思い、最後に沢沿

いの道を選びました。

谷が迫った沢沿いの道は、頭の上に木々が覆

いかぶさり、本来なら少し不気味な雰囲気で

す。でも、歩いている間に急速に晴れてきた

ため心配するほど暗さは感じないで済みまし

た。

秋の始まりにたくさん降った雨は、今も山肌

を伝ってしみ出ていて道の所々には水たまり

が作っています。この水こそが、山野草たち

を育んでいる源。

そろそろ開けて田んぼに出る直前で、そうい

えば以前、この辺りで母が黄色いツリフネソ

ウを見たと言っていた、と思い出しました。

水浸しの道端を乗り越えて山肌と池の境辺り

に近づくと黄色いものがチラチラと見えてき

ました。もしやと思って池に落ちないように

用心しながら進むと、キツリフネソウの特徴

である楕円形の葉の間から黄色い花がのぞい

ていました。ああ、やっぱりあったんだ!と

嬉しく思いながら写真を撮りました。

まだ小さい蕾がたくさんあり、花の盛りはこ

れからのようです。目印になるものをしっか

り確認して、今年最後の早朝散歩をお仕舞い

にしました。

 

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クリ(落果)

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クリの木にイガが目立つようになって丁度、

1カ月くらい経ちました。歩いていると道路

にイガが、転がってようになりました。

ほとんどのイガはパックリと割れて中からク

リの実がのぞいています。

山栗は、元々粒が小さいクリなのでイガも栽

培されているクリに比べると半分くらいの大

きさです。イガの中には2粒か3粒の実が入

っていますが、3粒入りの実はたいてい真ん

中の実が両側から押されいて食べる部分がほ

とんどありません。

落ちているイガは、中にクリの実が納まって

いるもの、実がこぼれて散らばっているもの

出た実が踏みつぶされているものなど様々で

す。結構空っぽのイガもあります。人間が拾

っているのか、夜の間に動物が食べていった

のか、想像を巡らしながら歩くのは楽しい時

間です。

クリの実は、クリの木にとっては当然ながら

子孫を残すための種です。この実を土に植え

れば、新しいクリの木が誕生するのです。た

くさん拾って栗ご飯でも作ろうか、と思った

りもするのですが、1番はクリの木のため、

2番は森の生き物のため、最後が自分のため

と思うとせいぜい10粒も拾えば満足して帰る

ことになるのです。

 

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ケイトウ(花)

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日の出が遅くなってきたので、日中散歩に出

ることが多くなってきました。

少し遠いためしばらく足を延ばしていなかっ

た方面へ行ってみると畑には立派なケイトウ

の花が咲いていました。

赤ん坊の頭くらいはありそうな赤い花の塊は

圧倒されそうな迫力があり、丈も私の身長と

同じくらいあります。畑には誰もいなかった

ので近づいてよく見てみました。

ケイトウ独特のビロードのような質感の花は

幾重にもヒダが寄ってみっしりと重たげで、

真ん中の花が一番大きく、脇枝からそれより

小さな球になった花が何本も取り囲んでいま

す。まるで護衛のようです。私の人生で出会

ったケイトウの中で一番大きいと思います。

畑は、野菜を実らせるために肥料をたくさん

蒔いています。日当たりは抜群に良く、ケイ

トウにとっては宮殿のような至れり尽せりの

環境だったのでしょう。

どういう経緯でこのケイトウが、この場所に

育っているのかわかりませんが、幸せな花だ

なぁと思いました。女王陛下万歳!

 

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オクラ(花)

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野菜の花も美しいものがたくさんあります

が、中でもオクラの花は何ともいえない優

し気な雰囲気を持つ花です。

オクラは、アフリカ原産のアオイ科の植物

で原産地では多年草ですが、寒さに弱いた

め日本では1年草となっています。

今では日本でも夏野菜として一般的になっ

ていますが、普及したのは昭和30年代に入

ってからだそうです。

オクラは、英語でもオクラだそうでアフリ

カから奴隷として連れ出された人々が、移

住する時にアメリカに持ち込みアメリカ南

部の気候とも合って盛んに栽培されるよう

になったそうです。人々にとっては、故郷

の味だったのだなぁと思うと少し切なくな

ります。

寒さに大変弱いため10度以下になるとミル

ミル枯れてしまうそうですが、この辺りの

畑ではまだ花がちらほら咲いています。薄

い黄色の花びらと濃い紫色の花芯のコント

ラストは、アネモネのようで生花としても

十分通用するのでは?と思います。

ヌメヌメした独特の食感は、お通じにも有

効な成分を含むオクラの実ですが、花を見

たことがない方がいらしたら是非一度実物

をご覧ください。

オトコエシ(花)

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ヒヨドリバナに混ざって見た目がよく似た白

い小花が、目につくようになりました。

ヒヨドリバナは、白い産毛のようなものが目

立つのですがこの花にはそれがないので別の

花ではないか?と思って幾日か過ぎました。

一度草刈りされた場所で再びオミナエシが咲

き始めた時、花の形が先日の白い花とそっく

りなことに思い当たり、もしかしてあれはウ

ワサのオトコエシではないか?と思って再度

確認しに行きました。花の形、葉の形を確認

するとやはりオトコエシでした。

オミナエシ(女郎花)に対してオトコエシ(

男郎花)という花があることは知識として知

っていましたが、実物を見たのは初めてでし

た。よく見ると今年はあちらこちらで見かけ

ます。もしかしたら私がヒヨドリバナと思っ

て見過ごしていたのかもしれませんが、色が

白い以外はオミナエシとそっくりです。乾か

すと独特の悪臭がするところまで同じです。

今年は、オミナエシも元気にススキに交じっ

て咲いています。白色でも黄色でも野の花が

生き生きと咲いてくれているだけで私も元気

になります。下手な薬よりもずっと効能が、

あるのですから不思議なものです。

 

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ツリフネソウ(花)

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ツリフネソウは、半日陰の湿気の多い場所を

好む植物です。

8月の後半から10月にかけて花が咲き、気温

が下がるにつれて日の当たる道路沿いにまで

花が広がってきます。特徴あるピンク色の花

は、薄暗い場所に咲いていても大変良く目立

ち、木漏れ日が当たるとキラキラと光ってい

るように見えます。花には大抵様々な蜂が訪

れ、なかに潜り込んでは蜜を集めています。

ピンク色のツリフネソウの色違いに黄色い花

キツリフネソウという植物もあります。花

の形はほとんど同じですが、キツリフネソウ

は、葉が丸味を帯びています。図鑑などでは

ピンク色と黄色が一緒に群生する場合もある

と書かれていますが、私の住む近くで見られ

る花はもっぱらピンク色ばかりです。

以前、住んでいた家の近くの雑木林の縁では

キツリフネソウばかりが見られたのですが、

あれはなぜだったのか未だに謎です。

釣り竿の先に小さな帆掛け船をつけたような

花は、自然が作ったモビールのようです。フ

ワフワと風に揺れている様子を見ているとな

ぜか、癒されるのです。

 

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ヒガンバナ(花)

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来月誕生日を迎えるに当たって、運転免許証

の更新のハガキが届きました。

いつ何時年寄りたちの具合が悪くなるかわか

らないため、早めに済まそうと涼しい日を選

んで出かけてきました。

相変わらず交通事情が悪いため、朝早く出発

して免許センターの最寄り駅から午前中にた

った1本しか出ていないバスになんとか間に

合い無事更新は終了しました。

一緒に終わった人々はバス停に向かって歩い

て行きましたが、今年1月に父の免許証更新

に付き添って来た私は、帰りのバスがないと

いうことを知っていたため迷いなく歩き始め

ました。

グーグルマップで調べると道なりに進んで行

けば、40~45分位で駅に戻れると分かりまし

たが、街路樹もない隣りを車が猛スピードで

走る道を歩くのは苦痛だなぁと思っていたら

近くを流れる川沿いにヒガンバナの群生地が

あることを知りました。河川敷を歩けば駅の

方へも戻れそうなので、そちらの道を選んで

出発。

車道を離れて河原に出るとまだヒガンバナ

蕾が多く咲いている花はわずかでしたが、騒

音がないだけでも救われました。明るい河川

敷の風景は、ススキのお化けのような大きな

パンパスグラスを久しぶりに見たり、小さな

神社があったりで楽しい散歩に変えることが

出来て何よりでした。

 

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