淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

氷穴2

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私の住む辺りは、ため池の他に沼もあちこち

にあります。

池と沼の違いは厳密にはないそうですが、一

般的には池は人工的に作ったもので沼は自然

に水が溜まって出来たものをさすようです。

そう言われればそうかも。

沼のある所は、大抵山の陰になる場所です。

近くには小さな川が流れている場所も多く、

日当たりも良くありません。この時期、沼は

ほとんど凍っており、表面は青白い氷に覆わ

れています。晴れている日でも氷はほとんど

春まで溶けることはありません。

先日久しぶりに沼を見に行ってみると2ヶ所

ほど氷に穴が開いて亀裂が入っていました。

その形が何か邪悪な生き物の大きな目のよう

に見えて寒気がしました。

水面を見ていると時々、私はこの反対側に別

の世界があるような気がします。物語の読み

過ぎなのかもしれませんが、近づき過ぎると

穴から何かが出てきて引きずり込まれてしま

いそうな気がしてきます。

夏でも谷間の沼は、直射日光が当たることは

少なく冷え冷えとしています。まして冬は人

を寄せ付けない雰囲気で私を拒絶しているよ

うに感じます。それなのに怖いもの見たさで

たまに行ってみたくなるのです。

 

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ソシンロウバイ(花)

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雪の中でもソシンロウバイの花が少しずつ開

き始めています。

雪は消えてはまた積もり寒さが緩むことはあ

りませんが、それでもゆっくりと開き続けて

います。

ソシンロウバイは、江戸時代の初め頃日本に

渡来したといわれています。普通のロウバイ

は芯の部分が褐色ですが、ソシンロウバイ

全てが透明感のある黄色の花のためこのよう

な名前が付けられたとのこと。

このソシンロウバイは種から育ててようやく

今年初めて花が咲きました。以前住んでいた

家の近所のお寺の庭で毎年たくさんの花と実

をつけていたので、種をもらって蒔いてみた

のです。種を蒔いても本当に芽が出るのだろ

うか?と半信半疑でしたが、芽が出てもなか

なか花が咲かないので家族は本当に咲くの?

となかばあきらめムードでした。ようやく花

芽が確認出来て喜んでからもこの寒い北国で

大丈夫なのだろうか?と見守っていましたが

1年で一番寒いこの時期に開いてきました。

冬の初めまでたくさんの黄葉した葉をつけて

いた枝には今、一枚も葉が残っていません。

家族みんなで咲いた!咲いた!と笑顔になれ

て待った甲斐があったなぁとホッとしていま

す。

 

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オオイヌノフグリ(花)

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冷たい風がビュービューと吹く中、首をすく

めながら歩いて近所のお社を目指しました。

田んぼの真ん中にあるお社は、一応鳥居はあ

りますが神社というにはあまりにも簡素で特

に謂れも書かれておらず神様の名前もわかり

ません。ただ我が家から徒歩で行ける唯一の

神様なので初詣で代わりに年始に行くことに

しています。

今年は年始めから寒さが厳しい日が続いたの

ですっかり遅くなってしまいましたが、やっ

とお詣り出来て一安心です。特別宗教を信仰

しているわけではありませんが、やはり大き

な何かがいてくれた方が心の拠り所になるの

かなぁと思います。

吹きっさらしの田んぼに囲まれた場所から小

高い山の裾野に移動すると驚くほど風が吹い

ておらず、ポカポカと暖かい畑が広がってい

ます。今の時期は、畑にはネギや取り残した

大根くらい植わっていませんが、ここは暖か

いなぁと地面を見ると青い小花がいました、

いました。オオイヌノフグリです。農道と畑

の境目の日当たりの良い場所に点々と花を咲

かせています。

青い盃のような花いっぱいに光を集めている

姿は、神様からのお年玉のようで有難く春を

頂戴して家路に着きました。

 

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ウルフムーン

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夕方、カーテンを閉めようとして窓に近づく

と月が目の前に昇って来ていました。

2022年初の満月かな?と思って急いで調べる

とやはりそうでした。その上、今年最も地球

から遠い位置にある満月とのこと。月の軌道

が楕円形のためにこのような現象が起こるの

だそうです。ちなみに今年最も地球に近い満

月は7月14日だそうです。

この日は日中風が強いものの、久しぶりに晴

れ渡った空だったので月もくっきり見えラッ

キーな日でした。

ネイティブアメリカンの間では各満月に動物

や植物などの名前をつけて呼ぶ習わしがある

そうです。それによると1月の満月はウルフ

ムーンだそうです。オオカミの遠吠えが聞こ

えてきそうな月ということでしょうか?

昇って来たばかりの月は黄色味が強く勢いを

感じ、見ている間にグングン上昇していくよ

うな錯覚を覚えます。その後、夕食を終えて

再び空を見ると月はもう見上げるほど高い位

置にあり、白く冷たい光を放って輝いていま

した。

明日の朝は、また放射冷却で冷え込むのだろ

うなぁ~と思って床に就きました。ところが

翌朝外は真っ白な雪に覆われており、月の姿

は跡形もなく只々白く塗りつぶされていたの

でした。

オオハンゴンソウ(実)

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夏から秋にかけて鮮やかな黄色い花を咲かせ

いたオオハンゴンソウは、今たくさんの種を

つけたまま立ち枯れています。

オオハンゴンソウは、一株から1600粒もの種

を生産するそうです。また、種だけでなく地

下茎からも増殖が可能なため撲滅するために

は根から掘り上げて処分しなければなりませ

ん。

公的機関では、元々日本にある在来の植物を

保護するため外国から持ち込まれ、野生化し

てしまった種を排除しようと躍起となってい

ます。同じように花を咲かせ、同じ地上で生

きている命に変わりないのにこのように区別

するのは何だか変だなぁと思うのですが…

そもそもオオハンゴンソウは、鑑賞用として

日本に持ち込まれました。それがいつの間に

か自然界に逸出して野生化した結果が現在の

状態です。最初は誰かがポイっと野原に捨て

たのが始まりかもしれません。

花に限らず何事も最初は、些細なことがトラ

ブルの原因です。自分が何かをする時、ちょ

っとだけ将来へ想いを馳せたら防げることっ

て案外多いのかもしれません。

 

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カキ(木守り)

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久しぶりに、山の下の農家の集落を歩いてみ

ました。

庭先のカキの木には木守りというには随分た

くさんのカキの実が残されていましたが、今

では大半は鳥たちにつつかれてヘタばかりが

残っています。

高齢の方は子供の頃、甘いものが貴重品だっ

たせいか、カキを好んで食べるようですが、

現代の子供たちはあまり好まないようでカキ

の実も最近余り気味のようです。今期は豊作

だったのか、実が木になったままの光景をよ

く目にします。

木守りというのは、カキやユズ、ミカンなど

の果実を1個から数個、木に残して置く習わ

しのことです。今年の実りに対する感謝と来

年の豊作を願う想いや他の生き物と自然から

の恵みを分かち合おうとする先人たちの想い

が込められた風習です。

今では贅沢なことに食べる子供も減って残そ

うとしなくても食べ切れないカキの実は、長

い間寒風にさらされて天然の干し柿になりつ

つあります。

スッキリと晴れた空をバックにシワシワにな

ったオレンジ色の実は、幸せや豊かさについ

て私に答えを問いかけているようでした。

 

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今日の空99

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12月はあっという間に終わった気がしました

が、1月はなかなか日が経たない気がするの

は私だけでしょうか?

寒さと雪に閉じ込められて気晴らしの散歩も

ままならずいい加減疲れてきました。

ようやく晴れた午後、空を見上げると半分よ

りちょっと欠けた月が浮かんでいました。少

し視線を横にずらすと飛行機が白い線を引き

ながら月の方向へ移動しています。もしかし

たらこれは1枚の写真に両者が納まるチャン

スかも⁈と思って急いでスマホを構えてシャ

ッターを切りました。肉眼ではもう少し月が

ハッキリと見えていたのですが、なんとか確

認出来る程度かな?

コロナウィルスの新種がものすごい勢いで殖

え、また出かけるのにためらう状況になって

います。3回目のワクチン接種の準備をそろ

そろしておかなければなりません。また両親

の接種日をそろえるためにネットでハラハラ

しながら予約するのかと思うと気が重い。上

手く予約が取れても接種予定日に大雪が降っ

て行かれないおそれもあります。

いろいろ考えると気が重くなるばかりなので

なんとかなるさ!と思うしかありません。

ああ、飛行機に乗って南国へ行きたいなぁ。

オオセンナリ(実)

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夏の終わりから秋にかけて花を咲かせていた

オオセンナリが、たくさんの実をつけていま

した。

オオセンナリは、ホオズキの仲間で大きな薄

いブルーの花は大変優美ですが、実はホオズ

キのように赤くはなりません。黄色から茶色

になっておしまいです。ペルー原産で寒さに

は弱いようですが、種をつけることでまた翌

年も花を咲かせることが出来る1年草です。

畑の角に生えていたこのオオセンナリは、花

が終わっても持ち主は放置しているようで枯

れた枝にたくさんの実をつけたまま立ってい

ます。畑の土は、肥えているようで70㎝四方

に枝を広げ丈も同じくらいあります。実を割

って中の種を取り出して見ると種は芥子粒よ

り小さくこれまたホオズキとそっくりです。

こんな小さな種からひと夏でこんなに大きく

なるとは驚きです。少しだけ失敬して春にな

ったら蒔いてみようと持ち帰りました。

家に帰って調べるとオオセンナリは、鉢やプ

ランターで育てると小型に育ち、地植えする

と大型化するそうです。またハエが嫌う匂い

を出すそうです。

外は一夜にして一面の銀世界に逆戻りでも春

からの楽しみをあれこれと夢想するのが冬の

楽しみです。

 

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ため池3

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車道は除雪車も来て次々と車も通るのですぐ

雪は消えますが、逆に歩道はほとんど人が歩

かないため雪がなかなか消えません。中途半

端に溶けては凍るを繰り返しているため余計

歩き難くなっています。このところ少し気温

が上がって、やっと歩ける道になったのでた

め池を見に行ってみました。

周囲の雪はほとんど消えても池は、ほぼ全面

結氷しています。今年は雪の量は昨年より少

ない気がしますが、気温が低いので氷は厚く

張っているのかもしれません。所々のぞいた

青空から射す太陽の光も弱々しく氷を溶かす

力はないようです。生き物の気配も全く感じ

られません。

ため池の隣には小さな田んぼがあり、池のほ

とりには神様を祀った石碑があります。石碑

は、池の辺りが昔は生活に欠かせない辻だっ

た証拠です。

初夏から盛夏にかけてこの池からはウシガエ

ルの野太い声が聞こえてきます。人の気配を

感じるとしばらく鳴き止むのですが、こちら

がじっとしているとまた鳴き始めます。凍り

ついた池の深い泥の中で冬眠しているはずで

す。

目には入らなくても命は、脈々と氷の下で息

づいているのです。

 

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ヤマフジ(実)

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この地方で最も快適な季節に見事な花房で山

を彩っていたヤマフジは、今の時期大きなサ

ヤをぶら下げて風に揺れています。

大きなサヤは、ヤマフジマメ科の植物であ

ることを証明しており、大きいものは20㎝近

くあります。

ヤマフジのサヤは、早春、新芽が出る少し前

に弾けて中から種を飛ばします。冬の間雑木

林の至る所にぶら下がっていたサヤは、乾き

きっているため時には物凄い音と勢いで種を

飛ばします。庭に植えた場合はケガをしたり

窓ガラスが割れたりすることもあると聞きま

す。

早春の雑木林の地面を見ると丸くて扁平なヤ

マフジの種がたくさん落ちているのを見つけ

ることが出来ます。種を飛ばした後、サヤは

2本のねじれた棒のようになってツルの先に

しばらく残っていますが、その後地面に落ち

ます。その頃には色も灰褐色になってボロボ

ロです。

真冬の北風にユラユラと揺れているヤマフジ

のサヤを見ながら、早くあの美しい花房で彩

られる景色を見たいものだ、と春に恋焦がれ

ているのです。

 

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