淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

スギ(実)

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このところ雑木林の中を歩くと落葉に混ざって

スギの実が落ちているのが目立ちます。

スギの実は、先日記事にしたマツボックリと

同じように正式には球果と呼ばれます。

球果は種を格納していて種子の散布を風に頼

っている植物が作る器官です。

スギの球果は、もう種を飛ばし終わって役目を

終えたために落ちているのだと思われます。

茶色く乾いたスギの枝と一緒にいくつもいくも

足元で見つけることが出来ます。

両親たちが子供の頃は、田舎の多くの家でまだ

カマドを使ってご飯を炊いていたそうです。

カマドで火を点ける時には、このよく乾いたス

ギの葉や球果が、焚き付けに大変便利だったの

で親たちは、子供によく集めてくるように命じ

たそうです。

雑木林は、肥料も燃料も時にはキノコなどの食

料も提供してくれる多彩な場所でした。

考えてみると、かなり昔に私たちの先祖はすで

エコナ生活を完成させていたのです。

いつの間にか私たちはリサイクルの難しい物に

囲まれた生活をしています。私たちが進化と

思っている今の社会は、案外、退化した社会な

のかもしれません。

今日の空66

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寒さの底といわれる大寒の朝に父が運転免許証

の更新に行くと言い出したので慌てて出かけま

した。

これまでは車で免許センターまで行っていたよ

うなのですが、真冬の遠距離ドライブは流石に

不安で電車で行くことになりました。電車で行

く場合は、別の場所の免許センターの方が行き

やすいということでグーグルマップや乗換案内

などを駆使して行き方を調べました。 県内の

免許センターはどこも駅から遠く、バスもほと

んど出ておらず結局駅からはタクシーのお世話

になりなんとか到着。午後1時から受付のはず

なのに12時過ぎには皆さん並び始めたので私

が先に並んでおいて10番目位を確保したはず

なのに父が超スローペースなため、写真撮影を

する頃には、いつの間にか随分後ろの順番にな

っていました。

少し待って新しい免許証を受け取って外に出て

さて、ここからどうやって駅へ戻ろう、と目の

前の国道をビュンビュン走る車を眺めていると

運良く空車のタクシーが走って来たので必死で

手を振って捕まえることが出来ました。

寒い中、お昼も食べる暇もなく真っ直ぐ帰宅。

午後3時には家に戻れてやれやれ、やっと懸案

事項が終了したね、これが最後だからね、と母

に念押しされた父は、次までは生きていない!

と憎まれ口をたたいているのでした。

 

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ツノハシバミ(蕾)

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昨年末に見た時はまだ小さかったツノハシバミ

の蕾がだいぶ大きくなってきました。

枯れたベージュ色ばかりの雑木林の中でじっく

り観察しないと見過ごしてしまうほど風景に

同化しています。雌花の蕾も小さく写真には写

っていますが、目立ちません。

毎年、秋には実がなっていますが、その実はい

つの間にかなくなっています。誰かが収穫して

いるのか、それとも鳥や動物が食べているのか

不思議なことの1つです。

昨夏、この辺りでイノシシに遭ったので夜の間

に食べているのかもしれません。薄茶色の実は

大変脂肪分に富んでいるのでイノシシやリスに

とっては御馳走だと思います。ちょっとハワイ

のお土産で頂くマカデミアナッツに似ている気

もします。調べてみるとマカデミアナッツは、

元々はオーストラリア原産でヤマモガシ科とい

う常緑樹なので全く違う種類のようですが、脂

っこい感じはよく似ていると思います。

週間天気予報を見るとまだまだ雪だるまマーク

が並んでいますが、耳をすまし、目を凝らせば

すこ~しずつ、春の息吹きを感じる今日この頃

です。 

 

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ウメ(蕾)

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私より南の地方に住む友人からのメールには

ウメの花がちらほら開いているのを見かけた

と書かれてありました。

ああ、そうだなぁ~あの辺りではそろそろ

そんな季節なのだ、と思い出しています。

特に紅梅は日当たりの良い場所にあるものは

1月中旬を過ぎると青い空をバックに一輪、

また一輪とほころび始めていましたっけ。

沖縄ではヒカンザクラが咲き始めたと聞き、

一方で、北海道網走には流氷がやって来たと

聞くこの季節の違いはどう表現したらよいの

でしょう。

我が家のウメの木は、まだ固い蕾です。

今年は昨年よりたくさんの蕾をつけています

が、だからといって梅の実がたくさん収穫出

来るかどうかはまだわかりません。花がたく

さん咲いても寒さが戻り、受粉を手伝ってく

れる虫や鳥が来なければ実は出来ませんし、

受粉して実がなってもその後、大風が吹いて

完熟前に落ちてしまうこともあるからです。

今日は、暴風警報が出て横殴りの雪も降って

います。日が射しているのに雪が吹きつけて

大変寒い日でした。固い外皮にしっかりと守

られてウメの蕾は、まだまだ深い夢の中です。

今日の空65

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ようやく曇り空から解放されて久しぶりの

晴天。その代わり朝はまた氷点下の冷え込み

となりました。

冷え込んでも晴れてくれれば私の場合、気持

ちは上向きになります。太陽の光に当たらな

いとやる気がちっとも沸いてきません。

冬になると毎年思うことは人間も冬眠する動

物だったらいいのになぁということです。

現在、コロナウィルスの流行で冬眠に近い生

活を強いられていますが、私自身はコロナの

前と後でそれほど変化のない生活をしていま

す。週に1回くらい食料と生活必需品を買い

に行き、遊びに行く場所は野山以外なく、

家族以外の人と会うのは道ですれ違う人だけ

です。

コロナ禍で出来なくなって一番残念なことは

旅行です。両親は、高齢ながらもまだ2,3日

なら留守に出来そうだったのでたまには旅に

出て息抜き出来るかなと思っていたのですが

今となっては贅沢な望みです。

青空は束の間で午後には冷たい風が吹いてき

てまた大荒れの予報です。

温かい家で食べる物に困らないだけでも感謝

しなくては、心だけはいつでも旅に出ること

が出来るのですから。

ツララ2

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ようやく足元の雪が消えて歩き易くなったので

毎年、ツララが出来る山の斜面に行ってみま

した。

この場所は、年中じわじわと水がしみ出して

いて毎年ツララが出来ているので今年はどんな

感じに出来たかなぁと楽しみにしていました。

今年の私の第一印象は、仙人のヒゲみたい、で

す。いつもはもう少し透明感のある氷が長く伸

びているのに今年は白い雪が混ざって凍った感

じだったのでそんなイメージが想い浮かびまし

た。

ここのツララは、長いもので30㎝前後です。

年末から雪続きだったのでいつから出来始めて

どのくらいの期間でこの長さになったのかわか

りませんが、溶けたり凍ったりを繰り返しなが

ら少しずつ伸びていったと思われます。

この寒いのに周囲にはシダやコケが生えており

そのたくましさにビックリします。

雪が積もらなくなったのは嬉しいのですが、こ

のところどんよりと曇った日が続いています。

スッキリしない天気は眠気を誘いぼんやりとし

ているうちにそろそろ大寒

寒さの折り返し地点をまだかまだかと待ち望ん

でいる私です。 

 

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マツボックリ

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マツボックリは、松の種が入っている果実だと

思っていましたが、実際は果実ではないという

ことを最近知りました。果実と呼ぶのは雌しべ

の子房が受精によって大きくなったもの。裸子

植物であるマツの仲間のマツボックリは、正式

名称は球果と呼ばれます。

その上、種の成熟には2年かかる種類もあると

知ってこれまたびっくり。毎日眺めていても気

付かないことはたくさんあるのですね。

私がよく見るマツボックリは、たいていクロマ

ツかアカマツのマツボックリですが、針葉樹の

木々はマツボックリのような形態の種を格納す

る球果をつけます。特に、北米大陸原産の針葉

樹は巨大なマツボックリをつける種類が多いよ

うです。

マツは、基本的に風に乗って種が拡散する仕組

みです。そのためマツボックリのヒダは湿度に

よって開いたり閉じたりしていて乾燥した風の

強い日にはヒダを大きく開いて種を飛ばす仕組

みになっています。

マツボックリのヒダは、鱗片と呼ばれますが、

この鱗片が開いたり閉じたりする仕組みは木か

ら落ちてしまってからも見ることが出来ます。

拾って来たマツボックリを湯煎して乾かすと

ちょっと手品のように鱗片が開くのを観察する

ことが出来ます。

 

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今日の空64

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このところ夕焼け空になることはありません。

夕方になるといつも灰色の雲が西の空を覆って

いるからです。

ただ時々、申し訳程度に日が沈んだ場所がオレ

ンジ色に染まっている時があります。

ほとんど灰色の中に差し色のようにオレンジ色

が入ると洒落た感じになるのだなぁと思って眺

めています。

暗い灰色の空は、特に面白いことがない日常を

表しているように思えます。明るいオレンジ色

は、そんな中で心にポッと灯が点るようなちょ

っとした嬉しい出来事。

年が明けてから毎日毎日寒い日が続いて、朝は

ほとんど氷点下でした。明け方になると結露し

た窓の水分が凍って、朝起きた時はたいてい窓

がしばらく開かない毎日だったのですが、昨日

あたりから窓がスーッと開けられるようになり

ました。

この場合、連日の氷点下の朝は灰色の部分で、

ある朝、何の気なしに窓が開いた朝はオレンジ

色の部分に当たるのかなぁ~。

そんなことを考えながら暮れて行く空を見送っ

たのでした。

ヒヤシンス(芽)

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同じ雪でも低気圧が日本海側から来るのと

太平洋側から来るのでは雪質が全然違うこと

に気が付いた今冬。

これまでは、比較出来るほど頻繁に雪が積も

らなかったので気づきませんでした。

今回は、太平洋側から来た低気圧に伴った

雪だったので水分が多く溶けるのは早い。

でも、雪かきするには重い、重い。日本海

ドカ雪に比べれば赤ん坊のような量だとは

思いますが、片付けたと思ったらまた積もる

追いかけっこのようなこの作業はいつまで続

くのかなぁと気が遠くなります。

自分だけなら適当に済ませてしまいますが、

年寄りが転んで後のことを考えると心の中で

後悔先に立たず、と呪文のように唱えながら

頑張るしかありません。

町場育ちの私は、へなちょこでこれくらいで

へこたれているけれどズーっと雪国で暮らし

ている人は毎年これをやっているのだから

すごいなぁーとしか言えません。

やっと終わって道具を片付けると溶けた雪の

下からヒヤシンスの芽がこんにちは!

いろいろあるけれどすこーしずつ春は近づいて

来ていますよ!、と言っているようでした。

モウソウチク

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青空の下でユラユラと左右に大きく揺れている

大きなタケはなんとも気持ち良さそうです。

ここだけ切り取ると毎日雪が降る日々がウソの

よう。下から上まで真っ直ぐに伸びたタケたち

は陽が当たり始めるとサッサと雪を払い落とし

若緑色の葉を風になびかせています。

竹林の横は日当たりの良い斜面になっていて何

かがカソコソ動く音がすると思って見ると雄の

キジが歩いています。私が気付くと同時に向こ

うも私に気付いて大急ぎで斜面を登り、藪の中

に消えて行きました。動かずジッとしていれば

目の悪い私には気付かれなかったはずなのに。

私の住む地域でよく見るタケは、孟宗竹がほと

んどです。昔は、農業の道具や建材などに利用

するため農家の周囲に植えていたのでしょうが

今はほとんど使われず放置され、荒れ果ててい

ます。本来なら適度に切られ、間隔を空けて生

えているはずのタケたちは、今は過密状態にな

ってギュウギュウ詰めです。

子供の頃は近所の竹林でよく遊んでいました。

密集した竹の下は少しくらい雨が降っても葉が

屋根の代わりをして濡れずに遊べるのです。

薄暗い竹林の中はお籠り感があってテントの中

にいるような雰囲気でした。

あのキジも夜は、竹林で眠るのかも。

サラサラと鳴るの葉音を聞きながら。