モチノキ(実)
バス通りに植えられたモチノキに赤い実が、
見られるようになりました。
モチノキは、和風庭園ではモッコク、モクセ
イなどと並んで欠かせない木ということで庭
木の三大名木と呼ばれています。ただ、最近
は、洋風の派手な庭木が増えたせいでその知
名度も低下気味だとか。
雌雄異株のモチノキは、春にそれぞれの株で
雄花、雌花を咲かせます。両方とも黄緑色の
花のため、道行く人は花が咲いていることに
ほとんど気づきません。成長が遅い木で根を
深く張り、水分を多く含む葉はツバキと同じ
ようにクチクラ層と呼ばれる丈夫なワックス
層で覆われているため、大気汚染や塩害にも
強いと言われています。私の住む住宅地でも
その丈夫さが買われたのか、バスや車が多く
通る道沿いに植えられていて気の毒なくらい
すすけています。
常緑樹であるモチノキは、本来日本の暖地の
山に自生する木ですが、どういうわけこかの
寒い北国に植えられています。車が巻き上げ
る砂埃と排気ガスで汚れた姿を見る度に雨の
シャワーもめっきり少なくなったこの辺りで
は、さぞかし暮らし難かろうと横を通り過ぎ
る度に思うのです。