ニセアカシア(花)
フジの花が終わって入れ替わるようにニセア
カシアの花が盛りとなりました。
遠くから眺めると両者は色違いの良く似た花
に見えますが、マメ科という点は同じでもフ
ジはツル性、ニセアカシアは落葉高木です。
ニセアカシアは、本来はハリエンジュという
名前の木ですが、日本では学名のラテン語が
アカシアに良く似た、という意味だったため
ニセアカシアと呼ぶことが定着してしまって
います。
ニセアカシアがあるのなら本当のアカシアも
あるのでは?と思われる方もいると思います
が、本当のアカシアもちゃんと存在します。
春先咲く今はミモザと呼ばれている花木が、
本来のアカシアです。
日本では、アカシアとして歌や文学作品に使
われているのはほぼニセアカシアのことでア
カシアの蜂蜜もニセアカシアの花の蜜です。
言葉というものは時として勝手に独り歩きを
していますね。
窒素分を取り込む性質を備えているため、荒
地でもよく育ちます。多分、私が見ている花
も最初は山の土留めとして植えられたものの
子孫なのでしょう。大きく育った木に下がる
花の眺めは壮観という言葉がピッタリです。