スギゴケ
最近どこを見回しても茶色や灰色の風景だな
と思いましたが、よく見たら足元に青々
としたミドリがあることに気がつきました。
雨上がりにひときわ存在感を主張していた
のはスギゴケです。
上から見ていると漠然とした緑の塊ですが、
ググッと近づいてみればそれは小さな森です。
本当に1本1本が杉の木のようです。
自分が小さなコロボックルになったと思えば
スギゴケは結構大きな木です。
乾燥した日が続いている間はコケたちも
パサパサに乾いていますが、少しでもお湿りが
あればたちまち蘇って緑を取り戻します。
寒さに縮こまっているのは身体ばかりではあり
ません。気がつけば心まで縮んで視野が狭く
なっていました。
コケは初めて陸地に生きた植物で地球に酸素を
もたらしたのもコケの先祖だそうです。
過酷な環境でも生き延びるたくましさ、是非
見習いたいなと思いました。