ツワブキ(花)
すっかり寂しくなった庭で唯一明るい色を
放っているのはツワブキの花です。
濃い緑の葉は、光沢と厚みがあり、花は鮮や
かな黄色です。
ツワブキは、漢字では石蕗、または艶蕗と書
くようです。俳句の世界では、石蕗の花(つわ
のはな)や石蕗(いしぶき)は初冬の季語とのこ
とです。
黄色の花は、キクの仲間にしてはまばらな花
びらをしていて花が終わると種も出来ます。
種にはタンポポのような毛もあるのですが、
その毛もまばらであまり遠くまでは飛んで行け
そうにはありません。まだ庭にツワブキがない
頃、種を取って蒔いてみたのですが、発芽しま
せんでした。 根は少し球根に似た丸い形で多
年草なので結局、根を株分けしてもらって我が
家へやって来ました。葉は、斑入りの品種もあ
るそうで斑入りも欲しいなぁと密かに思ってい
ます。日陰でも育つ性質は、日本庭園でも重宝
され、木の足元を隠すようによく植えられてい
るのを見かけます。
私が、1年で一番苦手な11月をなんとか乗り
越えられるのは、ツワブキの黄色が励ましてく
れるからかもしれません。