クチナシ(実)
今年もクチナシが実りました。
これからの季節、食品の乾物売り場もしくは
スパイス売り場に行くとクチナシの実が栗きん
とんの材料として並んでいます。
売られているのを見る度に、あの実も土に蒔い
たら芽が出るのかな?と妄想しています。我が
家にはクチナシはもう十分あるのでこれ以上
増やすつもりはないのですが、横に並んでいる
大豆や小豆も芽が出るそうなのできっと出るに
違いないと思っています。
クチナシの実で染めた黄色は混じりけのない
クリアーな黄色に染まります。布を染めても
本当に鮮やかな黄色です。人工染料がない時代
の布を作ったりしていたそうです。緑色は、
暖かい季節、自然界にはあふれている色ですが
色として定着させることが大変難しいのです。
緑茶をしばらく置いていくと茶色っぽくなって
しまうように緑は儚い色なのです。
梅雨時に花を咲かせ、真夏の太陽のエネルギー
をいっぱいに蓄えたようなクチナシの実には、
人智を越えたパワーが宿っているような気がし
ます。