コスモス(花)
夏の間ヒザくらいの丈しかなかったコスモス
が、今は私の目の高さくらいまでになってい
ます。
最初は、どこかの庭に咲いていたのかもしれ
ない花はいつの間にか平凡な道端にも広がり
秋風にそよいでいます。
一般的にコスモスと呼ばれている花が、オオ
ハルシャギク(大春車菊)という名前の植物
だということを知ったのはつい最近のことで
す。
元々の花色は桜色だったようですが、その後
品種改良によって白、赤、黄色、オレンジ色
なども作られました。元は、メキシコの高地
が原産でヨーロッパ経由で日本に入って来た
といわれています。
やせた土地でも良く育つため、景観植物とし
てシーズンオフのスキー場や道路沿いに植え
てコスモス街道と名付け、町おこしの観光資
源として利用している土地も多くあります。
外来種の植物を人為的に自然環境に植えるこ
とはある意味、自然破壊だという意見もある
ようですが、そこまで考えている人はほとん
どいないでしょう。
大きなパッチリと開く花は、キク科とはいえ
どこか造り物めいた雰囲気があります。100
年先のコスモスがどうなっているか責任を持
って考えている人はどこにもいないのです。