ヒメツルソバ(花)
今年もヒメツルソバの花が、コンペイトウの
ような花を次々と咲かせています。このとこ
ろの気温の低下で葉が、赤く色づいて一層華
やか。冬になると地上部は枯れてしまいます
が、よほどの低温でない限り根は生き残り、
春になると再び芽吹いて復活します。
名前の通りツルを伸ばして地面をはって水平
方向へ勢力を拡大していくこの植物は、特に
水や肥料を与えなくても元気に育っていきま
す。花は、春から晩秋まで休み休み咲き続け
暑すぎると夏は少し休みますが、秋にはまた
盛んに咲き出します。小さな花は、咲き終わ
ると小さな種をつけ、種からも新たな苗が育
ちます。庭植えでも鉢植えでもそれぞれ可愛
らしく、誰からも愛される花ではないでしょ
うか。
ソバの仲間は、どれも大変丈夫です。私達が
食用にするソバも種を蒔いてから70~80日で
収穫することが出来ます。またイネなどと比
べると冷涼な気候を好むため、減反政策など
への対応もあって高地ではソバ栽培に転向し
ている地方もあります。
ヒメツルソバの花を見ながらそろそろ新蕎麦
の出回る季節も近いなぁ~と思うのも秋の楽
しみの1つです。