淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

今日の空97

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冬至を過ぎ、日の入りの時刻は少しずつ遅く

なっています。一方、日の出の時刻は来年1

月の上旬まで後ろに伸び続けています。実は

日本ではお正月頃が、一番日の出の時刻が遅

いのです。

よく晴れた冬の朝、起きて窓を開けるとまだ

空には太陽が昇っていません。東の空が薄赤

く染まり、黒い雲が影絵のように浮かんでい

るだけ。

肌を刺すように冷たい空気にブルブルとふる

え、慌てて窓を閉めると急いで顔を洗ってイ

ンスタントコーヒーにミルクをたっぷり入れ

て飲みやっと人心地つきます。

ラジオ体操を終えて身体中に血が巡り始める

頃、ようやく太陽が山の向こうから顔を出し

て来るのです。

ここでは冬の晴れた日は、貴重です。晴れて

いる間にバタバタと洗濯をし、掃除をし、少

しでも太陽の温もりを捕まえておかなければ

と焦ります。

気持ちが急く一方で、最近体は重くついてき

ません。これが老化というものなのでしょう

か?たまには何もしないで1日中ゴロゴロし

ていたいと思いますが、年寄り2人が代わり

ばんこに目の前に現れ、自分のペースで過ご

すことは出来ません。

離れて暮らしていたあの20年間は、夢のよう

に甘い時間だったのだなぁ、と今更ながら思

うのです。