アオキ(実)
東京で大雪が降って大混乱になっている頃
私の住む地域はこのところ少しだけ気温が
上がって積もっていた雪が溶けました。
関東地方に雪が降るのは南岸低気圧のせい
ですから少しずつ春が近づいている証でし
ょう。
雪が溶けると歩き易くなるので、雑木林へ
行きたくなります。今の時期の雑木林は何
も面白いものはありませんが、ツヤツヤの
アオキの実がたくさん見られます。コロン
とした楕円形の実はまだ緑色ですが、春に
向かって段々赤くなります。昨年の春に咲
いた花が1年近くかかって熟すのです。
実の近くの枝には新しい花芽もすでに控え
ており、赤い実と花がほぼ同時期に1本の
木で見られるのも春のアオキの姿です。
アオキは常緑低木で雑木林の中では大きな
木々の足元に生えています。春から秋まで
は少しの日の光で生活し、冬の間だけ思う
存分太陽光線を享受して暮らすよう進化し
ています。名前の通り幹も緑色をしており
その緑色の部分でも光合成が行われていま
す。少ない太陽光を有効利用するために進
化している姿にほとほと感心します。
これからもまだアオキの上には雪が降り積
もるでしょうが、心配ありません。