スミレ(花)
朝刊を取りに外に出ると地面は、白い米粒の
ような霰に覆われていました。
3月に入って確かに少しずつ暖かくはなって
いるように感じます。例えばお湯が沸く時間
が少しだけ早くなったとか、ストーブの灯油
の減りが遅くなったとかその程度ですが。
寒さの底を過ぎて季節は、少しずつ上向いて
いるのでしょう。でも実際、私たちが暖かい
と感じるか?といえばまだまだそこまでは春
を実感出来ません。何しろ目の前に霰が転が
っているのですから。
つい1週間前まで道を挟んで向かい側の歩道
脇のツツジの足元はせっせと雪かきされてい
ました。昨年、そこにスミレの花が咲いてい
たのを思い出し、まだ早いかな?と思いなが
らのぞき込むと待っていたかのようにちゃん
と花が咲いていました。
もしかして雪の中でも咲いていたのかしら?
園芸品種でもなく、かといってタチツボスミ
レのように雑木林の中で咲く品種でもないよ
うですが、シックな青紫色の花は吸い寄せら
れるような美しさです。
耐寒性多年草のスミレは、気温が高くなりす
ぎると花が咲かなくなるそうです。
春を告げるスミレの花は、ニオイスミレだっ
たら良いのに。