オキナグサ(花)
厳しい冬を乗り越えてオキナグサの花が咲き
始めました。
冬の間は小さな毛むくじゃらの芽の塊にしか
見えないオキナグサも春の日差しと雨によっ
てたちまち花茎を伸ばし始めます。
今年は種から育てた株にも花芽がついてもう
すぐ咲き出しそうですし、垣根の下に地植え
にした株にも蕾がつきました。産毛にしっか
り守られたオキナグサは、案外寒さはへっち
ゃらのようです。
濃い臙脂色の花は、花というには地味な色で
すが、中にはたくさんの雄しべと雌しべを抱
えています。何年もかけて充実した根に育つ
と一株に20輪ほどの花がつくこともあるので
すが、そのためにはこの花が好む環境が長い
間保たれなければなりません。
夏は日陰になり、春と秋は日当たりの良い水
はけの良い場所を確保するのは狭い庭ではな
かなか大変です。
今や、野生のオキナグサの群落はほとんど見
かけなくなっています。それだけ日本の自然
環境が荒れている証拠です。
「奉仕」だそうですが、だからといってこの
まま手をこまねいていても良いとは思えず、
今年もまた種まきに励もうと思うのです。