ナワシロイチゴ(花)
丁度1ヵ月ほど前、アマドコロの咲いていた
場所を再訪してみると見事に丸坊主になった
土手が露出していました。
これからの季節は、度々農家の方が草刈りを
するので何度もこの落胆を味わいます。イネ
に病気を運んで来る昆虫を寄せ付けないため
の大事な作業だとは十分わかっているのです
が、ガッカリなことには変わりありません。
でも、ガッカリしながらも目は何か新しい植
物が見つかるかも、と観察を続けます。
土手は、大体道から1mくらいの高さまで草
が刈られています。それより上の植物は残さ
れており、下の植物がいなくなった分、上の
植物はすぐさま下へ伸びて来ます。特にツル
性の植物の移動は早く、たった1日で少しで
も環境の良い場所へと伸びます。
ナワシロイチゴの小さなピンク色の花を見つ
けたのもそんな場所です。小さな花は1㎝に
も満たないけれどたくさんの数で勝負してこ
のチャンスを逃してなるものか!といった勢
いで伸びていました。
ほどんど雑草化しており、日当たりの良い石
垣や小川の岸辺などを好むナワシロイチゴは
かつてはイネの苗代を作る頃に実ることから
この名がついたといわれています。
可愛い花は、意外としたたかなものです。