カキ(雌花)
大半の木々がもうほとんど深い緑色の葉に変
わった頃、カキは一足遅れて若々しい黄緑色
の葉を大きく広げます。カキの葉は1枚1枚
が比較的大きく、丁度子供がお絵描きで葉っ
ぱの絵を描く時のような単純な葉の形をして
います。そして大きく広がった葉の付け根か
らしっかりしたガクに守られた薄黄色の花を
咲かせます。
カキの花には雄花と雌花があります。雌花は
大きく花が開いた時点で将来のカキの実を連
想させるような形をしています。ガクの部分
は実が生った時にヘタと呼ばれる部分に変わ
り、収穫されてもしっかりと実に寄り添い続
けています。
富有柿や次郎柿のような一般的に流通してい
る品種は、雌花だけで実をつけることが出来
ます。しかし、安定した収穫を望む柿農家の
方などは雄花をつける禅寺丸やさえふじとい
う品種を果樹園の中に植えているそうです。
雌花だけだと若い実のうちに落果する確率が
高いのです。雄花は、雌花に比べて小さく壺
型のものがたくさん咲きます。
我が家のカキの木は次郎柿ですが、ここ数年
は実りが悪いです。やはり彼氏の到来を望ん
でいるのかもしれません。
↓<農家の庭先で見つけたカキの雄花>