クリ(実)
クリの実がだいぶ大きくなってきました。
クリは、6月に花が咲いて9月下旬には完熟
するのでほぼ3ヶ月で収穫出来る計算になり
ます。
トゲだらけのイガは、元は雌花なのですが花
の頃はとても小さくほとんど目立たない存在
です。目立っているのはむしろ長い尻尾のよ
うにフサフサした雄花の方です。
でも夏の間、雄花は散ってしまう一方、雌花
は少しずつ大きくなり段々と鋭いトゲを尖ら
せていきます。
イガは緑色をしている頃は、まだ柔らかいよ
うに見えますが触ってみるとかなり小さい頃
から痛いです。これでは鳥も獣も太刀打ち出
来ないなぁと思うのですが、それでも虫から
種を守るのは難しくクリを茹でると中から虫
が出て来ることがあります。この虫はゾウム
シという名前でイガのトゲをものともせず、
卵を産みつけてしまう強者です。
クリは、大昔から日本人の暮らしに欠かせな
い木でした。実はもちろん食料として縄文時
代から食べていましたし、固くて腐り難いク
リの木材は線路の枕木などにも重宝されたそ
うです。
雑木林の中にたくさん生えているクリの木を
見るとこれらは宝の山なのだ、としみじみと
思うのです。