ため池
散歩コースの途中に所々ため池があります。
多分、農業用のため池だと思われますが
たまにコイやカモなどが泳いでいたりも
します。水はそれほどきれいではありませんが
夏はウシガエルの野太い声も聞こえます。
最近は農道でもアスファルトで舗装されている
ところが多いのですが、池の周囲は自然の
土のまま残されていて短い草が茂っているので
私はわざとその上を歩いて足裏の柔らかい
感触を楽しんだりします。
池の水面を見ると大抵は波が立っています。
映りこんだ周囲の景色もにじんだり、揺れて
いたりすることがほとんどです。
でも、ごくまれに年に数回だけ水面が鏡の
ように滑らかに静まり周囲の景色を映し出して
いる時があります。
そんな時は心の中でラッキー!と思います。
何がラッキーなのか自分でもよくわからない
のですが、なんとなくそんな気分になるの
です。
考えてみれば私の心もこの池のように常に
波立っている時の方が多いのです。
周囲の人の言動に一喜一憂、イライラして
います。
本当はいつも平穏でありたいと願っているはず
なのに。。。
いつも鏡のように邪悪なものをはね返せる
強い心のありようへのあこがれ。
穏やかな水面は私の理想なのかもしれません。