淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

おでん

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雪が積もったので温かいものということで

おでんが登場です。

母が作成してくれました。

ここ数年、物忘れが激しく自分で私はバカに

なってしまったと言ってばかりいますが、

おでんはまだ作れています。

82歳になったのでそろそろ家事から解放して

あげたいのですが、父が母の作った味じゃない

と納得しないのでなかなか主婦業からリタイア

させてあげることが出来ません。

「食べることは生きること」という言葉を

どこかで聞きましたが、我が家の老人達は

その点ではまだまだ元気そうです。

というより食べ物への執着がすごいです。

自分が食べたことがない美味しいものが

この世の中にはあるに違いないと思って

いるらしく、新しい食べ物を見つけてきては

チャレンジしています。

しかし、それは大きな期待と裏腹に大きな

失望で終わるのです。

高度成長期、右肩上がりの時代を生きて来た

親達は今でもその頃の習慣が抜けないようで

いつまでも次々と新しいより良いものが現れる

と思っています。

でも結局は自分が美味しいと思うものは昔から

食べ慣れたものや味なのです。 

人間は案外、頭で考えているより身体の方が

正直だったりします。

美味しいものはもう自分達の手の中に十分ある

のです。