ハクモクレン(冬芽)
散歩コースにあるハクモクレンの冬芽が
いつの間にかだいぶ大きくなっていました。
花が咲くのはまだまだ先ですが、細かい
産毛に覆われた冬芽が寒さをしっかりと
防いでいる姿はいつも健気だなぁと思います。
冬芽の中には蕾が入っています。
青空をバックに白い小鳥のような花が咲く
ハクモクレンは好きな花の一つです。
昔住んでいた家の近くに大きなハクモクレンの
木がありました。庭のほとんどをその木が
占めているくらい枝を張っていて春になると
数えきれないほどの花を咲かせていました。
毎年花が咲く頃には必ず見に行ったものです。
ところが、ある年その家が建て替えをする
ことになったようで地上から1.5mくらいの
ところでスッパリ切られてしまいました。
太い幹だけが庭に突っ立っている光景は見事な
木だっただけに唐突でガッカリしました。
人の家のものにとやかく言えませんし、
根元から切り倒されなかっただけマシだとは
思いますが、新しく出来上がった家と太い幹が
なんとも不釣り合いでそれ以降その木から足が
遠のいてしまいました。
ハクモクレンの木は意外と逞しいのでその後、
また枝がたくさん芽吹いてきれいな白い花を
咲かせているかもしれませんが、あの痛ましい
姿は、苦い思い出として私の記憶に刻まれて
います。