ウメ(蕾)
今にも開きそうで開かない梅の花。
咲き出してしませば、次々と花が開くのに
なぜか咲き始めるまで時間がかかり、毎日
眺めては開かない蕾にガッカリしています。
梅が悪いわけではなく自分の気持ちが、春の
印を確認出来ずに焦っているだけです。
暖かい地方では、もう桜が咲いたと聞けば
今日も雪がちらつく空を恨めし気に見上げて
冬に閉じ込められている自分がひどくみじめに
思えて早く早くと急かしてしまう。
梅は、色々な点で日本で好まれています。
花も実も楽しめるものです。元号の令和の
出所にも関係しています。
昔、夜遅くなった帰り道でフッと良い香りに
呼び止められたような気がして周囲を見回すと
夜空を背景に咲く、白梅を見つけたことが
あります。
黒い空に白い花が星のようで清々しい香り
と共に美しい情景として心に残っています。
梅の木の精霊が「私を見て!」と声をかけて
きたのかも?と思ったりもしました。
花は時期が来れば咲きます。私の思惑とは
全く別のサイクルで開花を決めているのです。
きっと、私がジタバタするのをやめた頃、
あっけなく咲いてしまうことでしょう。