クサノオウ(花)
道端でクサノオウの花を目にすることが多く
なりました。
鮮やかな黄色い花は、ちょっとヤマブキに
似ていますが、ヤマブキは木でクサノオウは
草なのですぐ見分けがつきます。
それにクサノオウの蕾は毛むくじゃらです。
葉は少しキクの葉に似ています。
クサノオウの葉や茎を切ると黄色い汁が出て
きます。皮膚の弱い人はかぶれる恐れがある
ので注意が必要です。花の色が美しいので
つい摘んで帰りたくなりますが、危険です。
他方で、この植物を干したものを皮膚の薬と
して利用する民間療法が古くからあります。
イボや水虫などに有効だそうです。クサノ
オウという名前も「薬草の王様」からきて
いるという説があります。
薬というと良い作用しかないように思いがち
ですが、ほとんどの薬には副作用が必ずある
ものです。薬は、基本「毒を以て毒を制す」
ものなのです。
クサノオウの花の鮮やかさは、私に諸刃の剣
を連想させ、物事を両面から見ることの重要性
を思い出させるのです。