淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

ヒルザキツキミソウ(花)

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ヒルザキツキミソウは、直射日光の下では

ほとんど白に見えるほど薄いピンク色です。

細い茎と細い葉の上に不似合いなほど大きな

花を開いてたくさんの花が風に揺れている

様子はなんとも儚げです。

ところが、思いのほか強健で、カンカン照り

のやせた土地でも平気で群落を作って咲いて

います。河川敷などで見かける方も多いのでは

ないか?と思います。

ヒルザキツキミソウの花を見ていると時々母の

ような花だなぁと思います。

私の母は、私とは正反対な性格でとっても乙女

チックで80歳をとうに過ぎても夢見る夢子さん

なところが多いです。可愛いものが大好きで

何か問題が起きても誰かが何とかしてくれるに

違いないと思っていますし、一人で何かをする

ことも苦手です。7人姉妹で育ったせいもある

のかもしれませんが、常に誰かとワーワー、

キャーキャーと戯れているのが好きなのです。

私は、そういうのが苦手で時々冷たく突き放す

ような言葉を投げかけてしまいます。心の中

では「悪いなぁ」と思うのですが、あまりに

密着されると爆発してしまうのです。そんな時

母はとっても悲しそうな顔をします。ところが

だからといって次回からもう少し距離を取ろう

とは思わないようでまたベタベタしてきます。

多分、私が生まれてからズーっとこんなことを

繰り返しているのだと思います。

こんな冷たい娘なのに嫌いになることもなく常

に優しく接してくれる母の愛情はヒルザキツキ

ミソウの色のようだといつも思うのです。そし

て、母は本当はヒルザキツキミソウのように強

いに違いないとも思うのです。

 

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